iPhone用のOSがiOS13にアップデートされました。今回Apple Carplay の機能も大幅に改善されたとのことで、さっそくアップデートしてC200に接続してみました。今までUSB接続も含む2ステップ作業が面倒で、ほとんど使用していませんでしたが、その手順を踏んでも使ってみたいと思わせる印象を持ちましたので報告します。
◇音楽再生
 一番大きな変化は、ジャケット写真が表示されるようになったことだと思います。ジャケット写真の表示はアルバム選択時も含め、再生中の曲のアーティストやアルバムに対する直感的な認識が可能になり、高い満足感を与えてくれます。ちょうどiPodが白黒からカラー表示に変わった時と同じような感覚だと言えば20代半ば以降の方はお判りいただけるのでは無いでしょうか。それと横長の画面をうまく使った表示画面デザインも好感触です。
  USB接続の最も大きなメリットに音質が良いことがあげられます。Bluetooth接続は一度認証しておけば自動で接続される為、利便性は高いのですが、その音は評判通りの低音質。帯域が狭く、低音もサブウーハーが無いかの如く出てきませんし、ぶよぶよです。ここからは想像ですが、メルセデスのコマンドシステムはAACの接続ができていないのではないかと。SBC接続ではハンズフリー通話には十分でも、音楽再生には不十分だと言わざるを得ません。iOS12の時からそうでしたが、USB接続ではこれらの不満がほぼ解消されます。確かにサブウーハーがあるのを感じられる音になってくれます。まあ、能力不足のセンタースピーカーが悪さをするのか、マイナーチェンジ後の標準であるアドバンスドサウンドシステムの音質は、ツイーターは追加されていても基本的に明瞭度が無く定位も曖昧。これを解消するにはFocalかBEWITHに入れ替えるか(両社とも現時点でマイナーチェンジ後の2サブウーハーシステムに未対応のようです)、正規オプションのSonicPLUSキットを装着するしかなさそうです。


◇NAVI
Apple Carplayに対応しているNavi機能アプリには、無料で使えるものにApple標準Map、Google Map、Yahooナビがあります。この中でもYahooナビはなかなか評判が良いようです。有償となりますが、カーナビタイムも年間5,000円程度で利用可能です。AppleとGoogleのMapは当初精度に問題を抱えていましたが、そこはIT技術の両雄ですので、急激に改善されているようです。気になるのは通信容量ですが、他のサイトで0.6MB/kmとの数字がありました。100km走っても60MB程度であれば、ナビの利用頻度を考えれば十分に許容範囲です。またYahooナビは最大500MBのバッファメモリーも確保可能であり、一度読み込んでおけば通信は発生しない機能も持っています。
CクラスではNaviは標準装備ですので何もスマートフォンのNaviを使わなくてもと思われる方もいると思いますが、オンラインNaviの最大のメリットは常に地図が最新だということではないでしょうか。メルセデスの地図アップデートは毎年1回年始めに有りますが、その更新DATAは前年3月時点のDATAのようですので、実質1年~2年前の地図を常に使っていることになります。新しい道路やICができている場所を通ることが分かっている場合には、心強い代替選択肢となることは確かだと思います。なお写真はApple Mapですが、住所を特定できる情報を加工して消去しています。ご了解ください。
◇最適化された充電
簡単に言うとバッテリー充電を80%で止める機能です。USB接続でのCarplay使用中でもこの機能が働けば、充電しながらGPS他負荷の高い使用状態となることによるバッテリー劣化が抑えられる事になります。ただ、「次に使用するまで80%以上充電しない」!との説明があり、夜充電したまま寝てしまうことを前提としていると思われ、使用中でもこの機能が働くかは不明です。もう少し使い込んで確認出来てから再度報告したいと思います。

9/23追記します。

本日、会社の帰りに30分間USB接続したところ89%まで充電されてしまいました。やはりこの機能はお休み充電モードであり、使用している時は100%まで充電されてしまうようです。残念です。