千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で開催されている『妖怪変化の時空』に足を運んだ。
http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/special_03.html

ちょうど10年前の夏に『異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―』と銘打って大規模な妖怪特集を開催した歴博であるが、毎年そのような企画を行っているわけではなく、一昨年の『百鬼夜行の世界―百鬼夜行絵巻の系譜―』以来である。ゆえに公式サイトをチェックするのをすっかり忘れていて、終了の前週になってようやく開催を知った次第。


一昨年と同様、今回も第3展示室内の一室のみを使ったミニ特集だ。妖怪や幽霊の絵を『風聞と怪異・妖怪』『歌舞伎』『妖怪絵巻の世界』『妖怪絵師列伝』という四つのテーマに分け、ガラスケースに並べただけのシンプルな趣向である。百鬼夜行絵巻はスペースの都合で一部分のみ展開。作品の全体を表示するスライドなどといった凝った装置もなく、正直なところ物足りなさはある。


とはいえ、各種妖怪本などで見慣れた歴史的名作の原画を目にできることの興奮は大きい。日本の粋な妖怪画には、やはり和紙の素朴でしなやかな質感がしっくりくる。もしこんなものが自宅の物置からポロンと出てきたら……なんて想像してみるのも楽しい。

現在リニューアル中の第4展示室では、それらを常設展示する予定もあるとのことで、今回の企画はその予告といった色合いが強いようだった。

なお『異界万華鏡』『百鬼夜行』の際には、それぞれ充実した解説が付された読み応えのある目録が販売されたが、今回はなし。イベントの記念グッズとしては、妖怪を胸元にプリントしたTシャツやマグネットが売店にあった。