『暗黒舞踏会2011』と銘打たれたHMV主催のイベントに行ってきた。去年の夏にワンマン・ライブを観たLIGHT BRINGER、そのヴォーカリストFUKIとベーシストHIBIKIが参加するメロディック・スピード・メタル・バンドDRAGON GUARDIAN、そしてMinstrelixの3マンである。
この日のメイン・アクトDRAGON GUARDIANは、【勇者アーサー】を名乗るギタリストを中心とする同人音楽プロジェクト。コミケで頒布していた1stアルバム『聖邪のドラゴン』をディスク・ユニオン新宿メタル館に卸したところ大反響を呼び、メジャー・レーベルからアルバムを出したこともある(が、倒産により数ヶ月で廃盤)。HIBIKIは2ndアルバム『遥かなる契り』から、FUKIは3rdアルバム『ドラゴンヴァリウス』から参加している。
同人音楽という性質上、活動はスタジオ・レコーディングが中心。ライブは数年おきにしか行なわないということなので、今回は貴重な機会と言える。なお当日のサポートはFUKIとHIBIKIの他にも、KNIGHTS OF ROUNDのギタリストYAZIN、元まふまふのドラマーK野、スタジオ作品でもキーボードを担当する蒟蒻が参加した。
会場は鶯谷の「東京シネマクラブ」。といっても映画館ではないが、たいていのライブハウスが地下なのに対し、ビルの6階にあるという変わったシチュエーションだ。
1組目からLIGHT BRINGER。『真夜中のサーカス』のイントロで、フロントの4人が中腰になり、揃って上半身を「かくかく」と動かすのが可愛い。
見所としては、発売されたばかりのシングル曲『BURNED 07』も披露された。しかし2ステージ立つFUKIとHIBIKIの体調を気遣ってか、たった5曲で終了。あくまでも顔見せといったところだ。
続いてMinstreliX。聴くのも観るのも初めてだが、ヴォーカリストのLeo Figaro(ちなみに日本人)はEYES OF FENRIRやMARCHEN STATIONなどといったプロジェクトに参加しているので名前だけはよく目にしていた。たしかに1分以上も声を伸ばすなど卓越した歌唱力で圧倒する。シアトリカルなポージングも含めて、メタラーというよりミュージカル歌手に近い雰囲気。
このバンドもメロスピ系であるが、アニソンを下地にしたLIGHIT BRINGERやDRAGON GUARDIANとは正反対で、全編英詞の洋楽志向。V2の頃の小室哲哉によく似たキーボーディストが、なぜかキーボードを客席に向けて立てて弾いていたのが印象的だった。ちなみに、このライブをもってドラマーがプロを目指すため脱退するという。
そしてDRAGON GUARDIANの出番が近付くと、ステージ後方のスクリーンにバンドのロゴが映し出される(なお演奏中にもCDブックレット掲載のイラストの他、ヨーロッパの町並みや聖堂の内部などを流して、ファンタジックなムードを盛り上げていた)。
4thアルバムにして現時点での最新作『真実の石碑』のオープニング曲『魔神覚醒』をバックに、メンバーの名前が映し出されるのに合わせて、右から一人ずつステージに入ってくる。
気になる勇者アーサーは、勇ましいネーミングとは裏腹に顔色の悪い、ひょろっとした長身の青年であったが、ある意味では予想通り。BCリッチ風のギザギザしたギターに、小学生の工作のようなドラゴンのリレーフを彫り、ほぼ直立不動で演奏するのが彼のスタイルだ。
最後のFUKIだけは、左のアーチを降りて登場。FUKIの衣装は、LIGHT BRINGERではアルバム『MIDNIGHT CIRCUS』ジャケットのマジシャン風だったが、DRAGON GUARDIANではゴスロリのドレスに(これについてFUKIはライブ中のMCで「『ゴスロリ』と『ゴシック・ロリータ』は『ヘビメタ』と『ヘヴィ・メタル』ほど違う」とコメントしていた)。
1曲目は『魔神覚醒』の流れを受けて『四英雄伝説』……かと思いきや、セカンド・ヴォーカルを務めたNOAが不参加のため(同日は吉祥寺クレッシェンドに「BLACK SYMPHONY」で出演)、FUKIのみでリード・ヴォーカルを取る『永遠の剣』。アルバム7曲目という微妙な選曲で、正直ちょっと出鼻を挫かれた感じ。
衣装も手伝ってか、FUKIの仕草や佇まいはLIGHT BRINGERの時とは違ってエレガントな雰囲気。満足げに「こくこく」と頷いていた。
セットリストは4枚のアルバムの他、KNIGHTS OF ROUNDとの企画アルバムなどからも選曲。当日は『聖邪のドラゴン』を先述のLeo Figaroのヴォーカルで録り直したリメイク・アルバム『Destiny Of The Sacred Kingdom』の発売日でもあったが、その収録曲『我らが嘆きのカルミア』もFUKIが歌っていた。
意外なところでは『ドラゴンヴァリウス』収録のワルツ『港街バッカス』。ギタリスト二名が退場し、FUKIとHIBIKIはスツールに腰掛ける。アコーディオンの哀愁漂う音色が印象的な曲だが、この日は本物ではなくキーボードで再現(スタジオ盤でもそうかも)。またスタジオ・バージョンでは後半になると一転してメロスピ調に疾走するという大胆なアレンジが施されていたが、ここではバラードに徹していた。
他にもサプライズとしては、『砂漠の餓狼』の前に、ドラムスのトライバル調のリズムに乗せてHIBIKIと蒟蒻がベース・ソロとキーボードの掛け合いを披露した。勇者アーサーの個人プロジェクトのイメージが強いDRAGON GUARDIANだが、それぞれの参加メンバーの見せ場もしっかり設けてあり、バンドとしての一体感がある。
また全体を通した印象としては、とにかくドラムの音がデカい! LIGHT BRINGERとMinstreliXがわりと小ぢんまりとした音作りだっただけに、一気に目が覚めるような思い。メタルの骨子はビートにあるのだと再認識した。
ついでに、FUKIのペットボトルもデカい! 曲間ごとに客席に背を向けてひざまずき、2リットルのミネラル・ウォーターを「こくこく」と飲んでいた。本編終了時には1リットルくらいにまで減っていた。
その後アンコールもあり、『ドラゴンヴァリウス』のオープニング『序曲』を受けてイベントのタイトルにもなった『暗黒舞踏会』。ツイン・リードのハーモニーと共に疾走する、バンド史上最もキャッチーな曲で、クライマックスの内に幕を閉じた。
この日のメイン・アクトDRAGON GUARDIANは、【勇者アーサー】を名乗るギタリストを中心とする同人音楽プロジェクト。コミケで頒布していた1stアルバム『聖邪のドラゴン』をディスク・ユニオン新宿メタル館に卸したところ大反響を呼び、メジャー・レーベルからアルバムを出したこともある(が、倒産により数ヶ月で廃盤)。HIBIKIは2ndアルバム『遥かなる契り』から、FUKIは3rdアルバム『ドラゴンヴァリウス』から参加している。
同人音楽という性質上、活動はスタジオ・レコーディングが中心。ライブは数年おきにしか行なわないということなので、今回は貴重な機会と言える。なお当日のサポートはFUKIとHIBIKIの他にも、KNIGHTS OF ROUNDのギタリストYAZIN、元まふまふのドラマーK野、スタジオ作品でもキーボードを担当する蒟蒻が参加した。
会場は鶯谷の「東京シネマクラブ」。といっても映画館ではないが、たいていのライブハウスが地下なのに対し、ビルの6階にあるという変わったシチュエーションだ。
1組目からLIGHT BRINGER。『真夜中のサーカス』のイントロで、フロントの4人が中腰になり、揃って上半身を「かくかく」と動かすのが可愛い。
見所としては、発売されたばかりのシングル曲『BURNED 07』も披露された。しかし2ステージ立つFUKIとHIBIKIの体調を気遣ってか、たった5曲で終了。あくまでも顔見せといったところだ。
続いてMinstreliX。聴くのも観るのも初めてだが、ヴォーカリストのLeo Figaro(ちなみに日本人)はEYES OF FENRIRやMARCHEN STATIONなどといったプロジェクトに参加しているので名前だけはよく目にしていた。たしかに1分以上も声を伸ばすなど卓越した歌唱力で圧倒する。シアトリカルなポージングも含めて、メタラーというよりミュージカル歌手に近い雰囲気。
このバンドもメロスピ系であるが、アニソンを下地にしたLIGHIT BRINGERやDRAGON GUARDIANとは正反対で、全編英詞の洋楽志向。V2の頃の小室哲哉によく似たキーボーディストが、なぜかキーボードを客席に向けて立てて弾いていたのが印象的だった。ちなみに、このライブをもってドラマーがプロを目指すため脱退するという。
そしてDRAGON GUARDIANの出番が近付くと、ステージ後方のスクリーンにバンドのロゴが映し出される(なお演奏中にもCDブックレット掲載のイラストの他、ヨーロッパの町並みや聖堂の内部などを流して、ファンタジックなムードを盛り上げていた)。
4thアルバムにして現時点での最新作『真実の石碑』のオープニング曲『魔神覚醒』をバックに、メンバーの名前が映し出されるのに合わせて、右から一人ずつステージに入ってくる。
気になる勇者アーサーは、勇ましいネーミングとは裏腹に顔色の悪い、ひょろっとした長身の青年であったが、ある意味では予想通り。BCリッチ風のギザギザしたギターに、小学生の工作のようなドラゴンのリレーフを彫り、ほぼ直立不動で演奏するのが彼のスタイルだ。
最後のFUKIだけは、左のアーチを降りて登場。FUKIの衣装は、LIGHT BRINGERではアルバム『MIDNIGHT CIRCUS』ジャケットのマジシャン風だったが、DRAGON GUARDIANではゴスロリのドレスに(これについてFUKIはライブ中のMCで「『ゴスロリ』と『ゴシック・ロリータ』は『ヘビメタ』と『ヘヴィ・メタル』ほど違う」とコメントしていた)。
1曲目は『魔神覚醒』の流れを受けて『四英雄伝説』……かと思いきや、セカンド・ヴォーカルを務めたNOAが不参加のため(同日は吉祥寺クレッシェンドに「BLACK SYMPHONY」で出演)、FUKIのみでリード・ヴォーカルを取る『永遠の剣』。アルバム7曲目という微妙な選曲で、正直ちょっと出鼻を挫かれた感じ。
衣装も手伝ってか、FUKIの仕草や佇まいはLIGHT BRINGERの時とは違ってエレガントな雰囲気。満足げに「こくこく」と頷いていた。
セットリストは4枚のアルバムの他、KNIGHTS OF ROUNDとの企画アルバムなどからも選曲。当日は『聖邪のドラゴン』を先述のLeo Figaroのヴォーカルで録り直したリメイク・アルバム『Destiny Of The Sacred Kingdom』の発売日でもあったが、その収録曲『我らが嘆きのカルミア』もFUKIが歌っていた。
意外なところでは『ドラゴンヴァリウス』収録のワルツ『港街バッカス』。ギタリスト二名が退場し、FUKIとHIBIKIはスツールに腰掛ける。アコーディオンの哀愁漂う音色が印象的な曲だが、この日は本物ではなくキーボードで再現(スタジオ盤でもそうかも)。またスタジオ・バージョンでは後半になると一転してメロスピ調に疾走するという大胆なアレンジが施されていたが、ここではバラードに徹していた。
他にもサプライズとしては、『砂漠の餓狼』の前に、ドラムスのトライバル調のリズムに乗せてHIBIKIと蒟蒻がベース・ソロとキーボードの掛け合いを披露した。勇者アーサーの個人プロジェクトのイメージが強いDRAGON GUARDIANだが、それぞれの参加メンバーの見せ場もしっかり設けてあり、バンドとしての一体感がある。
また全体を通した印象としては、とにかくドラムの音がデカい! LIGHT BRINGERとMinstreliXがわりと小ぢんまりとした音作りだっただけに、一気に目が覚めるような思い。メタルの骨子はビートにあるのだと再認識した。
ついでに、FUKIのペットボトルもデカい! 曲間ごとに客席に背を向けてひざまずき、2リットルのミネラル・ウォーターを「こくこく」と飲んでいた。本編終了時には1リットルくらいにまで減っていた。
その後アンコールもあり、『ドラゴンヴァリウス』のオープニング『序曲』を受けてイベントのタイトルにもなった『暗黒舞踏会』。ツイン・リードのハーモニーと共に疾走する、バンド史上最もキャッチーな曲で、クライマックスの内に幕を閉じた。