ANCIENT MYTHとDISCORDIAのライヴを観に大塚の「RED ZONE」へ。平日だったので無理かと思い予約もしていませんでしたが、当日になってから急遽仕事が空いたため(天のお導き!)行くことにしました。
近くのファミマで軽く腹ごしらえした後、開場10分前に到着。1番乗りでした。
この日は女性ヴォーカリストのヘヴィ・メタル・バンドだけを集めたイベントで、1組目からお目当てのDISCOR
DIA。純白の衣装に身を包み、潤んだ瞳で虚空を見つめながら歌うNoaのシャーマニックな存在感がバンドの要と言えます。弓弾きのディストーション・ベースをフィーチャーした陰鬱な曲調も相俟って、Noaのソプラノはただ美しいだけでなく、どこかホリブルなムードを湛え、会場は世界の終わりのような空気に。
ただ、それだけにあらかじめ録音された演奏を流す場面で緊張感が途切れてしまうのが残念。せっかくのライブなのだからスタジオ作品の再現に囚われず、可能なかぎり生演奏を聴かせてほしいところです。
続いては、イベントの主催者であるSINCERITY GREEN。ヴァイオリニストとキーボーディストを擁する6人組で、ギタリストの中年男性を除きメンバーのほとんどが20代前後の女性です。
このバンドもソプラノ・ヴォイスをフィーチャーしたゴシック・メタルですが、ところどころでキーボーディストの女性がデス声の“合いの手”を入れます。しかしそのデス声がなんとも貧弱で(「バイキンマン」を連想しました……)一気に素人臭くなってしまうのが残念でした。
3組目は、横浜を中心に活動しているというMISS MYSTERY。前2組と打って変わり、SHOW-YAや浜田麻里を髣髴とさせる歌謡メタルでしたが、ラウド・ロック調のヘヴィなギター・リフがモダンな印象を与えます。
そしてもう一つのお目当てであるANCIENT MYTHは4組目。今年のライブ収めということで、Michalのヘドバンにはいつも以上に気迫が漲ります。
またこの日はオリジナル・メンバーであるドラマーMITTUの脱退も発表されました。先ごろは同じくオリジナル・メンバーであったキーボーディスト紗蝶も脱退し、相次ぐ不幸を吹っ切ろうとしているようにも見えました。「物語でどんな悲しいシーンが出てきてもそこで読むのをやめたりしないよね」という、いかにも彼女らしい詩的でポジティブな言葉も胸を打ちます。
トリを務める「SOPRANIA」は未知のバンドでしたが、なんとSINCERITY GREENにDISCORDIAのNoaを加えたゴシック・メタルのカヴァー企画でした。NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONの他、SINCERITY GREENとDISCORDIAの曲を互いにカヴァーしあうというサプライズもあり。
この時のNoaは、DISCORDIAとは打って変わって黒いドレス、マイクも例のガイコツではなく普通のマイクで、メロイック・サインを掲げながら楽しそうに歌っていました。SINCERITY GREENのシンガーと掌を重ね合わせる姿はパフィーのようです。
※写真は当日限定の「バンド・カクテル」。「夜のnoa嬢のマリア(アリア?)」ってのが気になります。