珍しく日曜日に7117のライヴ。先週の水曜日に高田馬場monoで行なわれたabのソロ・ライヴは仕事がどうしても抜けられず泣く泣く断念せざるをえなかったので(なのに翌日から暇になるという皮肉)その挽回の意味も込めて足を運んだ。

会場は渋谷のラママ。ここでやるのは1月12日以来で、今回の「やまない風 Vol.1」もその時と同じLORANというバンドの企画だった。次の出演者の曲をカヴァーするという趣向も一緒。今回、7117は2番手で、1番手のフォーク歌手・りゅうたろうが7117(というかab)の代表曲『3つ数えて』を渋くブルース調にアレンジしていた。

そして7117のステージだが、この日のabは連日のハード・スケジュールのため体調を崩していたとのことで、心なしかダンスにいつものキレがない。曲間の喉休めもミネラルウォーターではなく、栄養補給のための野菜ジュースを飲む。

とはいえ、それは私がほぼ毎回abのライヴを観ているから気付くことであって、ab自身は途中でよろけたり苦しそうな表情を見せたりすることなく、出しうるかぎりの力を尽くして熱演していた。風邪を引いていても仕事に穴を開けられないのがプロの厳しさ。abウォッチャーとしては、こんな日のライヴもそれはそれで貴重と言えるかもしれない。

また当日の見所としては、次に登場するGRAVEMAN ARBEITのカヴァーを披露。スピッツのような爽やか系のギター・ポップだが、abの金属的な歌声とASUKAの物憂げなサックスで料理すれば、たちまち7117の世界に組み込まれる。ちなみに、abは多忙のせいで原曲を聞いたのがライヴ前日だったらしい。もっとも7117にかぎらず、どのバンドのシンガーも他のバンドのカヴァーを歌う時は歌詞カードを見ていた。

さて、前回のLORAN企画では7117がトップバッターだったが、僕自身はその日急に仕事が入ってしまったため、後のバンドは観ないで帰った。今回は時間に余裕があったので最後まで残る。トリのLORANが終わった後、出演バンドのシンガー総出でセッションが行なわれるためだ(ちなみに、その曲はLORANのバンマスであるYASSが作詞作曲した「ピース・ソング」) 。

しかし、その他の出演バンドは主催者のLORANも含めて、どれもNHKの歌番組に出てきそうな感じの健全な雰囲気。先述の「GRAVEMAN ARBEIT」だとか、はたまた「THE SAD SAD PLANET」だとかいったクセのありそうな名前のバンドも、実際に聴いてみると拍子抜けだった。なので全体を通して観た場合、7117のグラマラスでパンキッシュなハード・ロック・サウンドだけが浮いてしまっている。逆に他のバンドのファンは7117を観てどう思っただろう?