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日頃、私たちがテレビや雑誌で目にするアイドル達は、たとえマイナーな者であってもあるていど「完成された」アイドルである。その他大勢は世間からの脚光を浴びることなく活動し、やがて「モノ」にすらならないまま消え去っていく。
そんな底辺アイドルのイベントに、たまたま立ち会うことができた。
メイド喫茶を出て、JR秋葉原の駅に向かう途中、女子高生姿の少女たちからチラシを渡された。
なんでも、来年の3月から全国のタクシーに備え付けのテレビにて放映される番組に出演予定の「ゆめ☆ドル」なるアイドル・グループのイベントが、本日14時から催されるという。
写真を見ると、7人の女の子が笑いながら放射線状に寝そべっている。かなりギャルっぽい雰囲気で、個人的には苦手な感じ。だいたい渋谷とかならともかく、この秋葉原では先ほど足を運んだメイド喫茶に象徴されるように、どちらかといえばもっと“おぼこい”女性がモテるように思う。男慣れしていそうなギャルだと、僕のようなオタクはバカにされそうで「怖い」と感じてしまうのである。
入場料は2800円。チラシを見せると2000円になるとのことだが、それにしても高い。とりあえず会場までは行ってみることにしたが、チラシには住所の記載はあるものの地図が載っておらず、どうにも不親切である。
開場の15分ほど前に到着したが、案の定、先客はない。いったんは引き返すも、何かの縁と思い、参加することにした。
会場の「メリーハート」はバーのようだが、チラシに「旧」と書かれていることからすると現在は閉店しているらしい。この時点で、すでに場末感が漂う。
けっきょくのところ、観客は10名足らず。しかも、後から聞いた話だとその中には関係者も混じっていたというから、実質的には5名だったらしい。
観客の一人ひとりに「ゆめ☆ドル」メンバー直筆サイン入りのうちわが手渡される。しかし、これらはイベント終了後に回収され、希望者には1枚500円で販売するとのことだった。
加えて、「ゆめ☆ドル」メンバーの名前と顔写真、そして各々のキャッチフレーズが掲載された紙が配られる。宣伝用にきちんと制作されたパンフレットではなく、たんなるカラー・コピーというのが憐れみを誘う。苗字がある者とない者とが混在しているところを見ると、特定のコンセプトに基づいて結成されたアイドル・グループというよりも、それまで単独で活動していたアイドルの卵を今回の番組のために寄せ集めたというのが実情のようだ。
イベントは、「ゆめ☆ドル」のプロデューサーと称するハイテンションな男性の司会によって進められた。実物の「ゆめ☆ドル」たちは、チラシの写真よりもずっと可愛い。とくに、スペイン人とフィリピン人と日本人のクォーターという双子の姉妹が目を惹いた。若い頃の安藤希にそっくりな子もいる。
放映予定の番組は、毎回「ゆめ☆ドル」たちにお題を出してそのリアクションを審査するという形式になっているようで、この日のイベントでもそのゲームが行なわれた。先ほど配られたうちわは、各々の観客が面白いと思ったリアクションの後にだけ掲げることになっていて、その集計結果から優勝者が決まる。観客も全員参加ということで、これはけっこう盛り上がった。
続いて、「ゆめ☆ドル」の私物を販売するオークション。しかし、なかなか買い手がつかず。僕は例の安藤希似の子が出品した「Oヘンリ短編集」(『賢者の贈り物』で有名なアレ)2冊と、クォーター双子姉妹が出品した「ミニーちゃん」のぬいぐるみを落札したが、価格はそれぞれ100円と200円。しかも他の入札はなく、こちらの言い値であった。
そして撮影会。通常、アイドルのイベントではポラロイドが用意してあって、観客の一人ひとりを囲んで記念撮影といったことが行なわれるが、このイベントでは観客が各自でカメラを持参することになっていたので、カメラを持ち歩く習慣のない僕は手持ち無沙汰である。
こうしてイベントは終了し、観客はエレベーターまでの通路に並んだ「ゆめ☆ドル」たちと握手をしながら退場する。せめて一人ひとりにサインするくらいのサービス精神があってもよかったのに。当然、うちわを買って帰る客は一人もいなかった。
「ゆめ☆ドル」公式サイト http://ameblo.jp/yumeidol/
そんな底辺アイドルのイベントに、たまたま立ち会うことができた。
メイド喫茶を出て、JR秋葉原の駅に向かう途中、女子高生姿の少女たちからチラシを渡された。
なんでも、来年の3月から全国のタクシーに備え付けのテレビにて放映される番組に出演予定の「ゆめ☆ドル」なるアイドル・グループのイベントが、本日14時から催されるという。
写真を見ると、7人の女の子が笑いながら放射線状に寝そべっている。かなりギャルっぽい雰囲気で、個人的には苦手な感じ。だいたい渋谷とかならともかく、この秋葉原では先ほど足を運んだメイド喫茶に象徴されるように、どちらかといえばもっと“おぼこい”女性がモテるように思う。男慣れしていそうなギャルだと、僕のようなオタクはバカにされそうで「怖い」と感じてしまうのである。
入場料は2800円。チラシを見せると2000円になるとのことだが、それにしても高い。とりあえず会場までは行ってみることにしたが、チラシには住所の記載はあるものの地図が載っておらず、どうにも不親切である。
開場の15分ほど前に到着したが、案の定、先客はない。いったんは引き返すも、何かの縁と思い、参加することにした。
会場の「メリーハート」はバーのようだが、チラシに「旧」と書かれていることからすると現在は閉店しているらしい。この時点で、すでに場末感が漂う。
けっきょくのところ、観客は10名足らず。しかも、後から聞いた話だとその中には関係者も混じっていたというから、実質的には5名だったらしい。
観客の一人ひとりに「ゆめ☆ドル」メンバー直筆サイン入りのうちわが手渡される。しかし、これらはイベント終了後に回収され、希望者には1枚500円で販売するとのことだった。
加えて、「ゆめ☆ドル」メンバーの名前と顔写真、そして各々のキャッチフレーズが掲載された紙が配られる。宣伝用にきちんと制作されたパンフレットではなく、たんなるカラー・コピーというのが憐れみを誘う。苗字がある者とない者とが混在しているところを見ると、特定のコンセプトに基づいて結成されたアイドル・グループというよりも、それまで単独で活動していたアイドルの卵を今回の番組のために寄せ集めたというのが実情のようだ。
イベントは、「ゆめ☆ドル」のプロデューサーと称するハイテンションな男性の司会によって進められた。実物の「ゆめ☆ドル」たちは、チラシの写真よりもずっと可愛い。とくに、スペイン人とフィリピン人と日本人のクォーターという双子の姉妹が目を惹いた。若い頃の安藤希にそっくりな子もいる。
放映予定の番組は、毎回「ゆめ☆ドル」たちにお題を出してそのリアクションを審査するという形式になっているようで、この日のイベントでもそのゲームが行なわれた。先ほど配られたうちわは、各々の観客が面白いと思ったリアクションの後にだけ掲げることになっていて、その集計結果から優勝者が決まる。観客も全員参加ということで、これはけっこう盛り上がった。
続いて、「ゆめ☆ドル」の私物を販売するオークション。しかし、なかなか買い手がつかず。僕は例の安藤希似の子が出品した「Oヘンリ短編集」(『賢者の贈り物』で有名なアレ)2冊と、クォーター双子姉妹が出品した「ミニーちゃん」のぬいぐるみを落札したが、価格はそれぞれ100円と200円。しかも他の入札はなく、こちらの言い値であった。
そして撮影会。通常、アイドルのイベントではポラロイドが用意してあって、観客の一人ひとりを囲んで記念撮影といったことが行なわれるが、このイベントでは観客が各自でカメラを持参することになっていたので、カメラを持ち歩く習慣のない僕は手持ち無沙汰である。
こうしてイベントは終了し、観客はエレベーターまでの通路に並んだ「ゆめ☆ドル」たちと握手をしながら退場する。せめて一人ひとりにサインするくらいのサービス精神があってもよかったのに。当然、うちわを買って帰る客は一人もいなかった。
「ゆめ☆ドル」公式サイト http://