70年代初頭に名盤『悪魔と11人の子供達』を発表し、「日本のBLACK SABBATH」と謳われた伝説のハード・ロック・バンドBLUES CREATIONが、日比谷野外音楽堂にて行われたイベント「JAPAN ROCK BAND FESTIVAL 2008」の中で、一日かぎりの再結成を果たしました。
野外ということなので、騒音条例のためか夜遅くまではやれず、開演は午後3時。開場の時刻から1時間ほど早く到着すると、ちょうどリハーサルの最中でした。BLUES CREATIONの代表曲『原爆落とし』(ヤバいタイトルですがプロレスの技から取ったそうです)がドロドロと響き渡る中、出店の焼きそばとたこ焼き(めちゃくちゃでかくてうまい)を食べながら時間潰し。
会場に入ると、本来の開演時間の20分ほど前から、オープニング・アクトのTHE DUETの演奏が始まりました。可愛らしい女の子二人組みのフォーク・デュオ。共演者のPANTA(頭脳警察)のコネで出演が決まったようです。
女の子のフォークと言っても癒し系ではなく、50年位前の反戦フォークを髣髴とさせる、妙にしゃちほこばった押し付けがましい歌詞。「虐げられた民の声を聞け」といったようなことを爽やかなハーモニーで歌い上げますが、説教臭さと青臭さが鼻につき、正直「勘弁してくれ~」という感じでした。
苦痛に満ちた座興が終わり(^^;司会者のダディ竹千代の挨拶に続いて、トップ・バッターのめんたんぴんが登場。和製サザン・ロックの草分けとして知られるバンドで、トリプル・ギターによる武骨なロックンロールを聞かせてくれます。恰幅の良いシンガー(ギターも兼任)の男臭い歌声と、終始笑顔を絶やさない熊男ドラマーの豪快なプレイが印象に残っています。
続いて、沖縄が誇る伝説のハード・ロック・バンド、紫。バンド名から分かるとおり、DEEP PURPLE直系の骨太でありながらもメロディアスなサウンドですが、こちらはツイン・ギターです。
オリジナル・メンバーのシンガーがなんと准強姦で逮捕されてしまったため、新加入の若い外国人(ハーフ?)が歌っていましたが、元々全曲英詞なのでかえって彼のほうがバンドにマッチしている感じがしました。
ちなみに、現在のベーシストも外国人の若者。音楽性だけでなく、バンド自体も世代や国境の壁を超え、たんなるノスタルジーに留まらない躍動感に満ちたステージを披露してくれました。とくにリーダーでハモンド・オルガン奏者のジョージ紫は、華奢な体型ながらアグレッシブに鍵盤をさばき、そのギャップも相俟って強烈なインパクトです。
お次は頭脳警察。70年代当時はアルバムによって音楽性が異なり、いまいち取りとめのない印象でしたが、現在の彼らはかなりハード・ロック寄りのサウンドです。歯切れの良いPANTAの歌声とTOSHIのプリミティブなパーカッションが、世代を超えた観客たちをひたすらアジテイトしまくります。PANTAの吐き出すストレートな怒りの言葉に、胸の中が熱く燃え滾るかのような興奮を覚えました。
そして、そんな猛者揃いのイベントのトリを務めたのが、お待ちかねの再結成BLUES CREATION!
前述のとおりサバスの影響色の強い音楽性から、今日のいわゆるドゥーム/ストーナー系の元祖と見る向きもありますが、実際の彼らは流行に迎合して過度に音圧を強調したりすることもなく、正統派のブルース・バンドとしての矜持を示した格好でした。とはいえ物足りなさを感じることはまったくありません。ロックにとってのヘヴィネスとは、音圧ではなく、あくまでも音の質感にあるのだという事実を再認識した次第です。
日本ロック史屈指の天才ギタリスト、竹田和夫を初めとする手堅い演奏もさることながら、シンガー大沢博美の飄々とした存在感に眼を奪われます。「シュー」という意味不明の掛け声を上げ、上半身を前のめりに突き出す奇怪なステップを踏みながらステージ上を徘徊する様は、竹田和夫の丸みを帯びた官能的なギター・サウンドと相俟って、なんとも妖しげ。また、70年代当時はお世辞にも巧いとは言えなかった彼のヴォーカリゼーションが、その独特な軽めの声質はそのままに、より力強くなっていたのも嬉しい発見でした。
ただ、代表曲の『悪魔と11人の子供達』が、イントロだけ弾いてすぐに『スーナー・オア・レイター』に移ってしまったのはちょっと残念です。あと、サバス経由でブルクリの存在を知った者としては、ドゥーム・ロックの名曲『悪い夢』も演ってほしかったなぁ。
締めは、出演者総出(ただし前座のTHE DUETは除く)のセッション大会です。竹田和夫のギターに乗せて、PANTAが頭脳警察の出番では演奏しなかった『コミック雑誌なんかいらない』を熱唱。後々も語り草になるであろう、充実したイベントとなりました。
野外ということなので、騒音条例のためか夜遅くまではやれず、開演は午後3時。開場の時刻から1時間ほど早く到着すると、ちょうどリハーサルの最中でした。BLUES CREATIONの代表曲『原爆落とし』(ヤバいタイトルですがプロレスの技から取ったそうです)がドロドロと響き渡る中、出店の焼きそばとたこ焼き(めちゃくちゃでかくてうまい)を食べながら時間潰し。
会場に入ると、本来の開演時間の20分ほど前から、オープニング・アクトのTHE DUETの演奏が始まりました。可愛らしい女の子二人組みのフォーク・デュオ。共演者のPANTA(頭脳警察)のコネで出演が決まったようです。
女の子のフォークと言っても癒し系ではなく、50年位前の反戦フォークを髣髴とさせる、妙にしゃちほこばった押し付けがましい歌詞。「虐げられた民の声を聞け」といったようなことを爽やかなハーモニーで歌い上げますが、説教臭さと青臭さが鼻につき、正直「勘弁してくれ~」という感じでした。
苦痛に満ちた座興が終わり(^^;司会者のダディ竹千代の挨拶に続いて、トップ・バッターのめんたんぴんが登場。和製サザン・ロックの草分けとして知られるバンドで、トリプル・ギターによる武骨なロックンロールを聞かせてくれます。恰幅の良いシンガー(ギターも兼任)の男臭い歌声と、終始笑顔を絶やさない熊男ドラマーの豪快なプレイが印象に残っています。
続いて、沖縄が誇る伝説のハード・ロック・バンド、紫。バンド名から分かるとおり、DEEP PURPLE直系の骨太でありながらもメロディアスなサウンドですが、こちらはツイン・ギターです。
オリジナル・メンバーのシンガーがなんと准強姦で逮捕されてしまったため、新加入の若い外国人(ハーフ?)が歌っていましたが、元々全曲英詞なのでかえって彼のほうがバンドにマッチしている感じがしました。
ちなみに、現在のベーシストも外国人の若者。音楽性だけでなく、バンド自体も世代や国境の壁を超え、たんなるノスタルジーに留まらない躍動感に満ちたステージを披露してくれました。とくにリーダーでハモンド・オルガン奏者のジョージ紫は、華奢な体型ながらアグレッシブに鍵盤をさばき、そのギャップも相俟って強烈なインパクトです。
お次は頭脳警察。70年代当時はアルバムによって音楽性が異なり、いまいち取りとめのない印象でしたが、現在の彼らはかなりハード・ロック寄りのサウンドです。歯切れの良いPANTAの歌声とTOSHIのプリミティブなパーカッションが、世代を超えた観客たちをひたすらアジテイトしまくります。PANTAの吐き出すストレートな怒りの言葉に、胸の中が熱く燃え滾るかのような興奮を覚えました。
そして、そんな猛者揃いのイベントのトリを務めたのが、お待ちかねの再結成BLUES CREATION!
前述のとおりサバスの影響色の強い音楽性から、今日のいわゆるドゥーム/ストーナー系の元祖と見る向きもありますが、実際の彼らは流行に迎合して過度に音圧を強調したりすることもなく、正統派のブルース・バンドとしての矜持を示した格好でした。とはいえ物足りなさを感じることはまったくありません。ロックにとってのヘヴィネスとは、音圧ではなく、あくまでも音の質感にあるのだという事実を再認識した次第です。
日本ロック史屈指の天才ギタリスト、竹田和夫を初めとする手堅い演奏もさることながら、シンガー大沢博美の飄々とした存在感に眼を奪われます。「シュー」という意味不明の掛け声を上げ、上半身を前のめりに突き出す奇怪なステップを踏みながらステージ上を徘徊する様は、竹田和夫の丸みを帯びた官能的なギター・サウンドと相俟って、なんとも妖しげ。また、70年代当時はお世辞にも巧いとは言えなかった彼のヴォーカリゼーションが、その独特な軽めの声質はそのままに、より力強くなっていたのも嬉しい発見でした。
ただ、代表曲の『悪魔と11人の子供達』が、イントロだけ弾いてすぐに『スーナー・オア・レイター』に移ってしまったのはちょっと残念です。あと、サバス経由でブルクリの存在を知った者としては、ドゥーム・ロックの名曲『悪い夢』も演ってほしかったなぁ。
締めは、出演者総出(ただし前座のTHE DUETは除く)のセッション大会です。竹田和夫のギターに乗せて、PANTAが頭脳警察の出番では演奏しなかった『コミック雑誌なんかいらない』を熱唱。後々も語り草になるであろう、充実したイベントとなりました。