Ossieのブログ
このところちょくちょく引っ張り出して聴いているのが、"STRESS"というブラジル出身のハード・ロック・バンドの1stアルバム。

主にデス/ブラック・メタルやグラインド・コアの音源を扱っている「はるまげ堂」さんhttp://www.obliteration.jp/ で、 珍しく「正統派」のハード・ロックのCDが売られていたため、なんとなく気になって買ってみたところ、これが個人的にはツボだった。

アルバムは1981年に発表されたものだが、 バンド自体は70年代から活動していたという。たしかに、それほどディストーションのキツくないギター・サウンドは、ちょうどハード・ロックがヘヴィ・メタルに生まれ変わる過程を切り取った感じ。

そういう意味ではNWOBHMに近い雰囲気もあるけれど、 お国柄のせいか、もっと泥臭くて荒削りな印象を受ける。 ヴォーカルも、いちおうメロディーをなぞってはいるのだが、ほとんど叫びっぱなしで、むしろスラッシュ・メタルやハード・コアのそれに近い。

とくに珍しいことをやっているわけではないのだが、 リフに妙な「クセ」があり、捨てがたい味を醸し出している。 唐突に挿入されるシンセの音色も、 演奏の勢いを殺ぐことなくアクセントを付ける。

「正統派」を売りにするバンドがオリジナリティを追求するようになると、たいていは「おいしいとこ取り」でお茶を濁す。 しかしSTRESSには、 そういう安易な「元ネタ」が見えてこない。 奇を衒うことなく、内側から滲み出てくる、 こうしたオリジナリティこそが「本物」なのだと思う。