中国のデジタル機器メーカー「小米科技」の破壊力がすごみを増している。激安スマホで倍々ゲームで急成長。欧米や日本など先進国市場にいつ本格的に進出してくるのか、各社は戦々恐々としている。
中国のデジタル機器メーカー「小米(シャオミ)科技」の破壊力がすごみを増している。韓国サムスンや米アップル製品とさほど変わらない性能ながら、価格は最大約5分の1という激安スマートフォンを販売し、倍々ゲームで急成長。ソニーを最終赤字(今期見通し)へと転落させ、スマホ世界首位の韓国・サムスン電子を大幅減益に追い込んだ。創業4年目ながら、アップルも“敵視”し始めた。だが、競合する各メーカーが本当に気にしているのは今後の動向。シャオミが欧米や日本など先進国市場にいつ本格的に進出してくるのか、戦々恐々としている。
もうひとつの焦点は、このままのペースの成長が続くかどうかだ。シャオミは、アンドロイドベースながら独自にカスタマイズした「MIUI」というプラットホームを利用し、アプリやゲーム、通販などで利益を出すビジネスモデル。だから端末は「原価に近い」(電機メーカー関係者)価格で販売できる。しかし、そのモデルが中国以外で通用するかは未知数。今夏には中国政府に個人情報を送信しているのではないか、との懸念も浮上した。
また、シャオミのビジネスモデルも、またすぐにまねされる運命にある。中国メーカーの中では現時点で最大手のレノボや華為技術(ファーウェイ)も、格安スマホを市場投入して対抗。インドで急成長するマイクロマックスなど、中国以外の新興メーカーも続々出てきそうだ。
激しい競争は、価格下落とサービス向上につながるため、消費者の立場としては歓迎すべきことだろう。ただ、残念なのは、そのレースに日本メーカーはついていけそうにないということか。