1995年、
アメリカフロリダ州エバーグレーズで
スラウクレイフィッシュという
一匹のザリガニが捕獲された。
その後、フランクフルトで開催された
生き物フェアである愛好家が
そのザリガニを見つけ購入した。
しかし、
飼育していくうち交尾相手なしで
自分のクローンを作成し
増殖を始めたという。
みるみる増えるクレイフィッシュに
手が負えなくなった飼い主は
それをペットショップに持ち込んだ。
そのザリガニを見た
他の業者やペットショップ、
アクアリウム愛好家が個体を購入し、
倍々ゲームの様に増殖し
世界中に拡散していったという。
ミステリークレイフィッシュ
と名付けられたこのザリガニは
一匹のメスから始まった
全く新しい種であると
イリノイ州立大学、神経科学学者の
ウォルフガング・スタイン氏は語った。
さらに研究者たちを驚かせたのは
ほとんどの生物は
父親から受け継いだ染色体が1組、
母親からが1組、計2組の染色体しかない。
しかし、
ミステリークレイフィッシュは
さらにもう1組の染色体が存在し、
3組の染色体がある事が判明した。
我々の地球(ほし)では
そのほとんどが
オスとメスの図式で成り立つ。
しかし、
生きるための方程式は
時として、
裏切る事を許されるらしい。
その奇跡の一瞬は、
誰が仕組んだものなのか。
それは戯れか否か、
神のみぞ知る。

