続編、3人に1人を編集中に
去年綴った私のブログ、
“ウロコが落ちる”を
読み返していた。
文字を追うごとに辛い過去が
私の脳裏をかすめ
短くも長い深夜の苦悩が
思い出された。


腰を強打された様な激しい痛み。
それは深い眠りから唐突に始まり
寝返りを打っても治まらず
腰を起こしても尚、
断続的に訪れた。

イメージです

もっていきようの無い痛みは
私を立ち上がらせ
僅か3㍍の間を
腰の曲がった仙人の如く
往復するしか手立ては無かった。
そして、
矢も盾もたまらず
近所の救急病院に駆け込んだ。
受付を済ませ
検尿コップを渡されたが
全く出る気配が無い。
治まる事の無い激痛と出ない尿。
私はひとけの無い廻廊を
何周もして
痛みを誤魔化そうとした。
やっとの思いで尿意が訪れ
トイレに駆け込んだが
思いの他の少ない尿。
途端に
今までの痛みが嘘の様に薄れたが
コップの底をよくよく見ると
小さな石が1つ沈んでいた。
腎臓結石だった。