私にも、不思議にモテ期があった。
バラの様な毎日に一喜一憂し、
魔法にかかった様な毎日。
今思えば一生分の幸運と信じて
訳もわからず有頂天になった
自分がそこにいた。
今じゃ、老いぼれの我が身にも
ちょっとオトコがみなぎる
酸っぱい出来事だった。
君が背伸びして
キスをする
そんな理想はどうでもいい。
君が履くヒールのせいで
唇(キス)を奪う為の
3センチの差は
僕の気持ちを見透かす様に
見下ろす瞳が笑ってた。
落ちた化粧と
消えかけのコロン。
束ねた髪から見える
首すじのラインは
僕の中のオトコを呼び覚ます。
僕は言葉を拒み
うなじを抱きしめた
君を包んで
君に微睡む
そして。
僕らは戯れの子供になった。
