小学校の運動会の時、
息子をアンカーにしたのは
F先生だった。
その先見性は
親として感謝するが
勝利を挙げた本人が
一番喜んでいた。

中学、高校で
陸上部の短距離で過ごし
体脂肪を6%代までに落とすと
我が家に1人EXILEがいるようだ。
私を見下ろす身長は
親として嬉しいやら
悲しいやら。

記録会やインターハイでは
桐生君や多田君には
追いつかないが
その姿は
アスリートそのもの。



朝起きると息子が
37.7℃の熱があると言う。
額に冷えピタを張った制服姿は
さすがに笑ったが
彼は今日、
その姿にお別れする。


のちに出席する私達を置いて
せわしなく用意する息子。
下駄箱からローファーを取り出し、
ディズニーのアニメの如く
飛び出して行った。
逞しく走り出す私の遺伝子に
“おめでとう”と心で言った。