帰宅すると
うちの娘が台所に立ち
甘いチョコの香りを立てていた。
食卓には、無数の
板チョコの残骸があったが
数十枚の素材を溶かし、
リメイクしたものをプレゼントする
オリジナルチョコ作戦にでた。



義理なのか、本命なのか、
はたまた友チョコなのか。
女性や男性に複雑な日を迎えたが
ベルギーに本社を置く
チョコレートメーカー
"ゴディバ"が
先日大々的に新聞広告を打った。




半ば義務的な”義理チョコ”文化を
苦痛に感じている女性にとって
賞賛を浴びそうな広告だが
本命の人の
スペシャルなチョコレートとして
消費者を囲う心理作戦ではないかと
一部ではささやかれた。

私の若き日神戸元町にある
某デパートの宣伝部にいたころ
"コスモポリタン"(現在廃業)の社長
バレンタイン F.モロゾフ氏に
取材をお願いした。
分家した親会社のモロゾフに
そのルーツがあると聞いていたが
まさか、こんなにも
日本を代表するイベントになるとは
当時思わなかった。

ジジイになった今、
チョコレートには無関心になった。
むしろ、バレンタインで沸き立つ
ショップの盛り上がりに反して
来る18日の北朝鮮問題が
粛々と進められている
現実の方が私は興味があり
すごく恐ろしい気がしてならない。