ドラえもん 藤子・F・不二雄 著
あの日あの時あのダルマにて
のび太が過去に紛失した麦わら帽子を
"なくし物とりよせ機"で
とりよせた直後ママに、
『おかあさん、おかあさん、
どこへいったのでしょうね、
大さわぎした麦わら帽子、
谷に落としたあの帽子』
と言いながら
帽子を見せるシーンがある。
これは、映画人間の証明を
故藤子・F・不二雄氏が
パロディ・オマージュとして
アニメ化している。
私のココロに今も焼き付く
思い出の映画を振り返ってみた。
母さん、
僕のあの帽子
どうしたでしょうね?
ええ、夏、碓氷(うすい)から
霧積へ行く道で
谷底に落とした
あの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは
好きな帽子でしたよ。
僕はあの時、
ずいぶんくやしかった。
だけど、いきなり
風が吹いてきたものだから。
角川映画犬神家の一族からの
第2弾人間の証明の冒頭のくだりは
西条八十(やそ)の詩集から始まる。
日本とアメリカを結ぶ
戦後三十年の歳月は何を変えたのか?
ストーハーという言葉と
八十の詩集を残して
東京の高級ホテルのエレベーターで
その謎を求めて
ニューヨークを訪れる。
黒人男性の死因を探るうち
意外な事実が浮かび上がる。

捜査線上に見え隠れする
ファッションデザイナー
八杉恭子とその息子。
そして、
八杉と黒人男性の意外な過去が。
第2の謎の言葉キスミーと
八十の詩集が
さらに、難解な事件へと
発展させていく。
追うものと追われるもの。
あまりにも数奇な運命に
人間としてのあるべき姿を
問われる映画だった。

