めったにない快晴の中
私はジョギングシューズを履き
河川敷に向けて走り出した。
体が重すぎる。
心臓の鼓動が
スマホの音楽のビートを
いくつも追い越す位
早くなっている気がした。
砂利道を避けようと
足がグラつく。
乾ききらない土が
ソールの目にへばり付き
私は徐々に足を止めた。

追い抜くロードバイク、
ウォーキングする夫婦、
誰もが束の間の太陽を
独り占めするかの様に
小春日和を楽しんでいる。
アウトだの
セーフだの
野球少年たちの声が
風にのってやってくる。
すいた和紙の様な雲間から
ゆっくり現れる飛行機。
柔らかな陽射しや
顔を撫でる風全てが
私にとって至福の風景。


少しばかり
日に焼けた顔と乾いた喉で
再び走り出す。
そして、
我が家に近づく公園で
ワンコインの天然水を
一気に飲み干した。