6月2日(土)に東京薬科大学、薬用植物園の公開講座と見学会 に行ってきました。1994年から毎年春と秋に開催されて今回は26回目。私は昨年秋に初参加して2度目です。


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東京都八王子市の豊かな自然に囲まれたキャンパスはとにかく広い。ここのすごいところは、校内の植物という植物すべてに名前、分類、用途(薬効があるものは薬効の解説も)などが記されていること。それは樹木から雑草に至るまで徹底しています。

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こんな大きな樹木もあれば・・・
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身近な小さな草にも・・・雑草という草はない、ってことですね。


この徹底ぶりに感心しながら、公開講座の教室に向かうと人がいっぱい。どのくらい参加者がいるかというと・・・


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階段式の大教室は満席。立見の方もいらっしゃいました。学生さんから社会人まで幅広く、話の内容からかご年配の方も多いです。


まずは1時間ずつ2本の講義から。今回のお話は


「おくすり服用における食物・健康食品の注意」

「漢方薬に使う薬草(2)」


最初は、いわゆる「薬の飲み合わせ」のお話。そして漢方では、チョウセンニンジンの薬用酒の作り方なども紹介してくださって、おもしろかったです。一般的なわかりやすい内容ではありましたが、そこは薬学の大学。薬名になると途端に横文字やら化学記号やら当たり前に出てきて、メモるのも必死(汗)。「勉強した度」も「タメになった度」も満点でした。



あっという間に2時間過ぎて・・・講座が終わった後は、薬用植物園の見学会へ。


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植物園に向かう途中、こんな美しい大きな池もあります。水面では睡蓮が咲いていて、まるでクロード・モネのジベルニーの庭にいるような気分?!



東京薬科大学薬用植物園

(↑リンクから薬用植物園をクリックすると開園時間などのHPへ)


さて。東京薬科大学の薬用植物園は、平日も無料で一般公開しているのですが、この見学会の日は学生さんたちがボランティアで植物の説明してくれたりして楽しく交流しながら学べます。


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植物園の面積は全部で41,000平方メートルあって、薬用植物園では都内No1の広さを誇るそう。

見本園、温室、そして丘陵の樹林の中に自然観察路もあります。ここで見られる植物は、野生植物だけでも約500種、栽培している植物は日本在来種から海外の植物まで約2000種におよぶそうです。


植物の標識読むだけでも相当勉強になります。とても紹介しきれないので、興味がある方はぜひ実際に行って見て触れてみてくださいね!



では最後に見本園と温室の植物をちょびっとだけご紹介しましょう。(西洋ハーブは、ハーブ図鑑のカテゴリーでまた別の機会に追々アップしますね)


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学名:Cirsium japonicum DC.
ノアザミ
分布:本州、四国、九州
キク科
乾燥した根を利尿、神経痛、健胃薬に、生の根をはれものに用いる。アザミの種類は多いが、その中で春一番に咲くのがこのノアザミである。


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学名のjaponicumからも日本在来種だとわかります。野原にふつうに生えているのに、こんな素晴らしい薬効があるんですね。


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学名:Pogostemon cablin Benth.
パチョリ
(シソ科)
【用部】全草=カッコウ (広)藿香
【用途】芳香健胃 鎮痛 香水保留
【成分】patchouli alcohol

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こちらは温室内の植物。アロマテラピーのエッセンシャルオイルでもおなじみのパチュリはこんな植物(標識のすぐ上の葉っぱがそれ)。

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学名:Cananga odorata(Lam.)Hook.f.&Thomson

イランイラン
英名:Ylang-ylang,Ilang-ilang
分布:フィリピン、ビルマ、ジャワ等
バンレイシ科
花から高級な香水原料であるイランイラン油と称する精油を採る。イランイラン油は花を蒸留して最初に得られるもので、その香気はジャスミンないしライラックに類似し、高級な天然香水として多量に用いられる。


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同じく温室内にはイランイランの木も!こんなの見れるなんて貴重ですよっ!


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しかもデカイ!(笑)背が高すぎて天井突き破りそうな勢いですが、こんな背高な木の花を摘んで精油を作っているって知るだけでも、精油のありがたみもアップしますね。