アフリカマイマイ本土上陸時[2008年]の記録。

アフリカマイマイ がヒトの死亡する原因となりうる広東住血線虫の
中間宿主となること、そしてアフリカマイマイ自体が農作物の害獣
になることから、日本本土に上陸するとなかなかに厄介/貝になると
いう話の続編です[前回は​こちら​]。
日本においては植物防疫法により有害動物指定を受けているアフリカ
マイマイ。すでに生息地となってしまった奄美・沖縄・小笠原の各島
からの持ち出し及び日本本土への持ち込みは禁止されていますが、そ
んなアフリカマイマイが本土/鹿児島県に上陸したとされ大騒ぎになっ
たのは2008年。いまとなってはネットを探してもなかなかそのと
きの事情を説明したものがなさそうだったので、当時の当ブログから
ことの顛末を、まとめてみました。・・・そう、記憶より記録。つぎ
に上陸が確認されたときの対策のために
。以下は当時のブログから抜
粋したものとなります。
 ↓

500種に及ぶ植物を摂食するとされる〔当然農作物も食い荒らす〕
巻き貝である「アフリカマイマイ」。この貝が、鹿児島県本土の出水
市高尾野町でみつかったのは、2008年9月11日。その後、14
日には指宿市でも発見。波紋がひろがっています。

■ 2008年9月11日

県食の安全推進課は11日、人に脳障害を引き起こす虫が寄生してい
る恐れがあり、農作物も食い荒らす巻き貝「アフリカマイマイ」1匹
が出水市高尾野町で見つかったと発表した。県本土で確認されるのは
初めて。同課は「もし見つけたら、すぐに県や市町村に通報してほし
い」と注意を呼びかけている。アフリカマイマイは東南アフリカが原
産地とされ、国内では奄美大島や与論島、沖縄県などに生息。脳障害
を引き起こす「広東住血線虫」が寄生している可能性がある。夜行性
で野菜や果物などを好み、野菜の苗を一晩で全滅させることもあり、
植物防疫法により移動が禁止されている。同課によると、捕獲された
のは体長10センチほどの成貝。出水市高尾野町下水流の路上で10
日朝、住民が見つけた。連絡を受けた農林水産省門司植物防疫所鹿児
島支所(鹿児島市)などが確認した。県などは11日、現場周辺でほ
かにも生息していないかや侵入した経路の調査を実施。今後の対策を
検討している。同課は「発見しても手では触らないで、万が一触って
しまったらすぐにせっけんで洗ってほしい」と話している。

■ 同09月12日

農作物を食害し人に脳障害などを引き起こす恐れのある熱帯のカタツ
ムリ・アフリカマイマイが出水市で見つかった問題で、同市や鹿児島
県、農水省は11日、発見現場付近を調査した。県食の安全推進課に
よると、新たな個体は発見されず、同市以外の県本土での発生も報告
されていないという。調査は11人態勢で、同市高尾野町下水流の発
見地点から半径500メートルの範囲で実施。アフリカマイマイは湿
気を好むことから、2-3人ずつに分かれて側溝や草むらを中心に
1時間余り巡回したほか、住民に聞き取りをした。
調査後、同市内で対策会議を開き、早ければ来週中にも誘引剤入りの
わなを仕掛けることを決めた。設置範囲は検討中。調査に参加した県
食の安全推進課の中山久幸係長は「現時点では侵入経路は不明」とし
ている市は防災無線を通じ、アフリカマイマイを見つけた場合は決し
て触れないことと市への速やかな通報を市民に呼びかけた。発見場所
が校区内にある下水流小(児童217人)は同日朝、臨時の全校集会
を開き、深川光博校長が児童に注意を促した。保護者あての文書も配
布。5年の小豆野奈緒さん(11)は「虫捕りは好きだけど、遊ぶと
きは気を付ける」と話した。発見場所近くに住む農業、土崎平蔵さん
(77)は「巨大タニシは見かけるが、アフリカマイマイにはびっく
りした。早くどこから来たのか突き止めてほしい」。付近で花の苗な
どを販売する小田博満さん(32)は「植物を扱う以上、何匹もいた
ら困る。1匹で収まってくれれば」と困惑した表情で話した。

■ 同09月14日

県食の安全推進課は14日、出水市で10日に見つかった植物防疫法
により移動が禁止されている巻き貝「アフリカマイマイ」が指宿市で
も見つかったと発表した。アフリカマイマイは農作物を食い荒らした
り、人に脳障害を引き起こす虫が寄生している恐れがあるとされ、県
は15日、指宿市と出水市の発見現場周辺で、薬剤散布や、捕殺のた
めのわなを仕掛けるなどした。新たに見つかったのは、指宿市東方の
住宅の庭。「9月27、28日にアフリカマイマイに似た貝を庭で見
た」との情報が市に寄せられたため、県などが12、13日に現地調
査した。その結果、成貝1匹(体長約9センチ)と、割れた貝殻1個
が見つかり、門司植物防疫所鹿児島支所(鹿児島市)がいずれもアフ
リカマイマイと確認。県は15日、付近に薬剤をまくなどした。出水
市の発見現場付近にも、誘引剤でおびき寄せて捕殺するビニールパイ
プ製のわな約80個を仕掛けた。同支所は「自然にアフリカマイマイ
が県内に入り込むことは考えられず、何かに紛れ込んで侵入したので
はないか」と話している。

■ 同09月23日

熱帯のカタツムリ・アフリカマイマイが鹿児島県本土で見つかった問
題で、22日までに出水市で新たに稚貝や幼貝など89匹が見つかっ
た。同日、農水省や県などが仕掛けた誘殺わなの一部を調査した後、
発表した。同省門司植物防疫所は「稚貝はここでふ化したかどうか断
定できないが、否定もできない。これから詳しい調査をしたい」とし
ている。
稚貝や幼貝が多数見つかったことについて、鹿児島大学農学部の坂巻
祥孝(よしたか)准教授(害虫学)は「この夏に繁殖したものと思わ
れる」と話している。確認されたのは殻の長さ5ミリ程度の生きた稚
貝が54匹、死んだ稚貝の殻30個、3センチ前後の死んだ幼貝の殻
4個、死んだ成貝の殻1個。成貝は粉々に割れた状態で見つかり、殻
の大きさは推定5、6センチ。89匹のほとんどが、10日に1匹目
が発見された同市高尾野町下水流の畑付近から見つかった。生きた稚
貝54匹と死んだ幼貝3匹は15日のわな設置時に発見、周囲に薬剤
散布していた。
22日は、1匹目発見場所から半径500メートル以内に設置したわ
な80個のうち、捕獲地点に近い約60個を調査。農水省職員ら14
人が4班に分かれて回った。29日はわな80個全部を調査する予定。
出水市では10日、アフリカマイマイの生体1匹が発見され、15日
にわな80個を仕掛けていた。県内では指宿市で生体や殻など計5匹
が見つかっている。同市では25日にわなの調査を実施する。


といった対策が取られ、その後は貝の確認がされず、事態は次第に終
息していきました。農水省職員と県職員・地元住民が協力し、発見場
所をしぼっていっきにわなをしかけるといった迅速な対応が、功を奏
したのだと思えますね。

そして問題は、次回の発見時。当時よりも​ジャンボタニシの生息圏​は
拡がっていますし今はヒョウ柄の巨大なナメクジ[​こちら​]もいる。
輸入される食料・農産物や農業資材の量も増えているといま、200
8年の発見当時よりも、より多くのヒトとモノ・そして情報を投入し
た対策がとられることを期待
しております。


晴れ 人畜共通感染症はもちろんのこと、たとえ家畜しか感染しない
  感染症であっても防除決めては、すばやく一気に。これが基本
  です。それが功を奏したケースは ​こちら​。功を奏さなかった
  ケースは ​こちら​。ご参考に。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」​​​​​