ミネラル不足の野菜
極端な動物ふん尿有機の多施用は
ミネラル不足の野菜をつくります

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 ゆきすぎた【酸性改良】で 土はアルカリ化

「日本の土は酸性」なので 酸性を改良する目的で『土作り運動』が全国的に展開されてきました。土の性質をしらべもせずに、石灰やヨウリンさらに家畜ふん尿を材料とする有機物が 機械的に日本の田畑に施用され続けられました。こうしてゆき過ぎた田畑のアルカリ化が全国各地でみられるようになったのです。
ミネラルが不足する土壌は アルカリの土壌です。ミネラル分がたとえ土壌にあったとしても 植物が利用しにくい形に変化してしまいます。さらにカリやナトリウムが 土中に多くなると、植物のミネラル吸収を阻害してしまいます。


 相撲の土俵は 石灰と塩で固めます

コンクリートがなかった時代・・石灰と塩を土にまぜて土を固めたものでした。相撲の土俵や古い商家の土間などはこの方法で作られています。反対に 良い土/植物の生育の良い土は 通気や排水が良いやわらかい土です。
たとえば家畜ふん尿主体のたいきゅう肥1㌧には食塩/ナトリウムが約5㌔ふくまれているといわれています。このナトリウムが土を柔らかくしている【団粒構造】をこわして、土の通気や排水がわるくなります。団粒構造が壊れた土は 水はけが悪く しかも一度乾燥すると がちがちになってしまうんですよ。
植物にとっても過剰な塩分は障害を与えます。漬物をつくるときに塩をいれるようなもの・・といえば おわかりになるでしょうか。


 アルカリ化は野菜の要素欠乏をひきおこします

過剰なカリは マグネシウムやホウソをはじめとした微量要素欠乏をひきおこします。いわゆるミネラル不足の野菜をつくってしまうわけです。写真はキャベツ・ハクサイのホウソ欠乏ですが、野菜を切ったときに 新葉の先が真っ黒になり、ひどくなるとドロドロに腐ってきます。一見して外見は健全なものと区別がつきにくいので 余計に厄介な症状です。
横にある機械は 土のPHをはかるメーターですが、ホウソ欠乏の症状のでた畑の土は まさにアルカリ化していました。対策としては欠乏したホウソを与えるよりも、むしろ土を微酸性にしてやることです。土壌中にはホウソは存在するのですから。


 こちらはハウス栽培のマグネシウム欠乏です

上は 露地栽培におけるキャベツ・ハクサイのホウソ欠乏でしたが、こちらはハウス栽培におけるマグネシウム欠乏の一例です。ハウス栽培では 降雨などに触れる機会が少なくなるので 欠乏症の発生する機会が多くなります。
未熟な家畜ふん尿たい肥を一度に多用したために その中に含まれるカリ・ナトリウム・塩素が マグネシウムの吸収を妨げるのです。土壌中にはマグネシウムが存在するのに植物が利用できない。またマグネシウム欠乏は 先端部に障害が現れるホウソ・カルシウム欠乏とはちがって 植物体の下部に症状が現れます。
「ミネラルの亜鉛を与えないラットは 凶暴になった」との実験報告をきいたことがあります。食肉の大量消費がはじまり、家畜の多頭飼育が一般化したのが昭和40年代以降・・・大量の家畜ふん尿が日本の田畑にばらまかれはじめた時期でもあります。現在の日本の人間社会の混迷ぶりとミネラル不足の野菜は はたして無関係なのでしょうか。


 

【清浄野菜】

野菜の出荷箱や出荷袋にこのロゴがあるのをみかけられたことはありませんか。なんだか有機肥料を使って作った農作物っていう雰囲気がありますよね。でもほんとは逆なんですよ。戦前や昭和30年代までは 人のし尿を発酵させたものを農作物に使用していました。しかし、寄生虫の蔓延が問題となって この農法は次第に姿を消していきました。
そこで 清浄=人のし尿を使用していない・寄生虫の心配のない化学肥料で作った野菜 っていう意味で使用されはじめたロゴなんです。
現在の家畜ふん尿たい肥や汚泥肥料には、大腸菌・寄生虫卵・О157・抗生物質・成長ホルモン・過剰な重金属・各種保存料・食品添加物・酸化防止剤など、さらには原虫/クリブトスポジウム・口蹄疫・鳥インフルエンザなどの疫病菌・ウイルスも含まれる可能性があるのをつけくわえておきます。


化学という名称で誤解をうけやすのですが、化学肥料の3大成分であるリンサンとカリ、これは れっきとした自然物なんですよ。おおまかにいうと リンサンは太古の鳥のフンなどで、カリは自然の海水中のカリ塩なんです。のこりのチッソは空気中の窒素に水素を反応させて空気中から合成します。

さて、どちらが、自然・安全・無農薬?