最近、未だ初夏だというのに暑いですねぇ。もう既に暑さにバテ気味で、これから来る本当の夏の暑さに身体が耐えられるか心配なこの頃です。
園芸ブログの更新凄く久々です。
先ずはウチん所の菜園の近況です。キュウリ、ミニトマトが順調に収穫出来ています。大玉トマトは今、ピンポン玉位の大きさで、スイカはラムネのビー玉位です。オクラはやっと花芽が着き始め、サクランボは害鳥にたかられて無くなり、リンゴはやっとビー玉ちょい位、夏蜜柑はやっと実が着き始めた・・・とこんな感じです。他にも南瓜だとか里芋だとかジャガイモだとかサツマイモも育てていますが、大きな変化は未だ先です。
※上の作物の色分けは収穫期別で分けました。6月上旬~9月上旬、9月中旬~11月中旬。
園芸講座・・・・肥料編
1.肥料区分
肥料と一般に呼んでいますが、大きく分けて『有機肥料』と『無機肥料』の2種がある事は知っていると思いますが、更に『即効性肥料』と『遅効性肥料』の2区分は初心者の方に余り浸透していない様です。なので先ずこれらを簡単に説明します。
有機肥料・・・動物の糞や死骸、骨、植物の死骸などを肥料として用いたモノの事。貝殻石灰や骨粉、油粕や腐葉土、馬糞・鶏糞・豚糞・牛糞・人糞・蝙蝠糞等がある。
無機肥料・・・殆ど人工で作られた化学肥料の事。IB化成や千代田化成、硫安、尿素、過燐酸石灰、硫酸加里等がある。
即効性肥料・・・読んで字の如く、直ぐに効果が出始める肥料の事。または土に直ぐに溶け出す肥料の事。無機肥料の硫安や尿素、高度加里や高度燐酸、液肥、千代田等が含まれる。土に溶け易いという事は、空気に触れていても酸化するという事で保管・管理に注意が必要。
遅効性肥料・・・直ぐに効果が現れるモノではなく、長期間によって効果が持続される肥料の事。またなかなか溶け出さない為、元肥としても利用される。有機肥料の大半やIB化成、過燐酸石灰、硫酸加里等がこちらに含まれる。
2.成分
肥料と言っても成分が違い、どの成分の含まれた肥料をやるとどの部位が成長するかに違いがあります。肥料の袋の表や裏の成分欄に書かれている窒素・燐酸・加里や苦土等の事。先ずは植物の部位判定から。
葉やツル、生長点、茎・・・主に窒素(N)肥料。但し、窒素肥料は与え過ぎるとツル呆け(スイカやキュウリなどでツルばかり伸びて花や実が着かないという病気)、塩害(土中の窒素分が雨や水道などの塩素と結合し、塩化する現象)を引き起こす。逆に全く施さないでいると、植物自体の成長が遅れたり、病気にかかり易くなる。尿素や硫安等。
花や実・・・・主に燐酸(りん酸P)。花着きや実の肥大化に関する。大変水に溶け易い性質の為、雨等が原因で肥料流亡しやすい。少な過ぎると、葉っぱの黄色化の原因にもなる。トマトやリンゴなど実が多く着く植物には大変重要な成分。ようりん等。
根っこ・・・・主に加里(カリウムK)。根の生育を促進させたり、根モノの成長を促進させたりする。少ないと立ち枯れなどの病気の原因になる。大根や人参、芋類には特に重要な肥料。
他の微量要素・・・・マグネシウムだとかカルシウムだとかマンガンだとか色々。多くても余り意味がないとは言え、全くないと病気の耐性が落ちたり、生育阻害に繋がるので程々は与えましょう。
3.石灰成分
石灰分・・・理科で習ったと思いますが、土や水の酸性度合いを中和させる作用があります。他にも、トマトなどの実モノに成り易い『尻腐れ病』の病気耐性を上げたり、根の肥料吸収効率を上げたりにも作用します。微量要素成分なのに何故石灰だけ区分けしたのかと言いますと、初心者にありがちのある失敗をさせない様に注意する為です。石灰と簡単に言ってますが、種類が豊富です。
有機石灰・・・貝殻や動物の骨などが主な原料な石灰。河川や海や山などで手に入る白い石灰分や化石もこちらに含まれる。商品名しおさい等。植物に直接ふれても安全。
無機石灰・・・苦土石灰や生石灰、消石灰など。人工的に生成したモノ。植物に直接触れさせない事。
生石灰と消石灰・・・・どちらもショウセッカイと呼ぶ為紛らわしいが、肥料として使用する際は注意が必要。余りに紛らわしい為、最近では生石灰の方をナマセッカイやセイセッカイと呼ぶ様になりました。どちらも主に土の酸性の中和を目的に施すモノなのですが、生石灰の方を与える際は注意が必要です。生石灰は水分に触れるとと発熱発火作用を引き起こす為、路端の除草剤の代わりに使用したりします。生も消も値段的には殆ど誤差はないので注意。またお菓子(主に煎餅など)や海苔等に梱包されているシリカゲルでなく石灰(容器に水濡れ厳禁と書かれている)は『生』石灰の為、もし追肥として植物に与える場合は植物に触れさせないように少し離して与えましょう。また目に入ったりしない様に注意(失明の原因になる)。
4.与えるタイミング
今更なのですが、与える(施す)タイミングによって肥料の呼び方を変えます。
元肥・・・もとごえ、げんぴ。作物を植え付ける前に入れる肥料の事。
追肥・・・ついひ、おいごえ。作物を植え付けてから後に与える肥料の事。更に詳細に種類分けすると、花肥・実肥、お礼肥等様々な呼び方があります。
一般的に追肥の与えるタイミングは植え付け後7~12日目に与える生育目的の肥料(窒素分多め)、花が着く頃に与える肥料(りん酸多め)、実がある程度着いた後に与える肥料(燐酸、加里多め)などです。
5.応用
て事で・・・この時期に施す肥料は実肥としての油粕やIB化成や千代田化成、トマトの尻腐れ予防及びキュウリのツル割れ病予防として苦土石灰や貝殻石灰を施します。
但し、ただ施すと言っても油粕を施す際は根元から10cmはあけて移植ごて等で穴を掘ってその穴に油粕を入れ、土をかぶせましょう。骨粉や鶏糞を追肥にする場合も同じ様に埋めましょう。この類の肥料を埋めずにただ置くだけにしておくと、この夏場は小蠅の発生の原因となるので注意。
また液肥はきちんと説明書を読み、分量や回数、時期を考えて与えましょう!
たま~にいらっしゃるのですが、肥料をドカやりして枯らしておきながら、店などにクレームを付ける困ったさんが。人間や動物(ペット)に置き換えて考えると良いでしょう。ご飯は適度に食べると良いですが、無茶食いしたり、食べなかったりすると病気になります。植物の場合も同じで、肥料や水は少な過ぎても多過ぎてもいけばせん。適度に与える様にしましょう。