アルコール依存症治療専門病院を退院して 俺は
DNC(デイナイトケア)センターという施設に入所した わけなのだが



毎年 嘘が思いつかない

俺って ほんと いい奴だなあ

それはそうと 畑ばかり やっている

スコップで掘り返して 土の奥の 奥の方の 雑草まで 取る

仕事してもいい って病院が許可を出しやがらないから 畑くらいしか することがない

どうせ やるなら徹底的に だ

入院中には ゴキブリですら殺せなかったんだ

『犬以下の人間である俺に 生き物を殺せるはずもない』

そんな風に考えてしまって・・・

もう 退院したんだ 人間に戻ったんだ

雑草を殺すのは仕事で しかたないことなんだ

さあ やれ 俺

生きることの残酷さを その手で感じるんだ



などと 雑草を抜く という作業にすら理屈を つけて取り組んで いた



嘘がつけない

雑草を抜く ことにすら罪悪感を感じる

まあ なんとも繊細な男のようだが
こんな男が 酔っ払って記憶を失い 暴れ 目が覚めたら留置場
そんなことを毎晩のように くり返していた なんて・・・
と 自分のことながら不思議に感じたり する
・・・いや こんな人間だからこそ 何かで まぎらわせてないと生きていけなかったのかなあ・・・
そんなこと言ってたら迷惑かけた人たちに怒られるかな



今では 草だろうが 虫だろうが 何も考えずに駆除作業出来るように なって
今年(2013年4月1日)は 好きな娘に『嫌い』と 嘘をつきました
いや なんともはや お恥ずかしい話ですが

いろんな ささいなことが 嬉しくて 楽しい です
アルコール依存症治療専門病院を退院して 俺は
DNC(デイナイトケア)センターという施設に入所した わけなのだが



このブログにも たびたびご登場いただいている入院中から いっしょの池本さん(仮名)が この頃 酒を飲んで 閉鎖病棟に 連れてかれている



フリダシに戻る だな

そもそも やめる気なかったもんなあ

あのやり方じゃ ダメなんだ

入院中 ニーチェの言葉と絵とを組み合わせて描く作品を たくさん見せてくれた人で尊敬しているところも あるんだけど

『お前も そのうち飲むよ』なんて呪いのような言葉を投げかけられたこともあり 恨む気持ちも持っていて

残念だ という気持ち と

ざまあみろ というふたつの感情を抱いた



池本さんは とにかくドクターショッピング というのか 何軒も 何軒も 病院を転院している方だ
何回 失敗しても 懲りない
どうやってバレないように飲むか それしか考えていないのではないか
そんなふうにも 見える

屈折した 倒錯した 快楽の奴隷 とでも言えばいいのだろうか
彼の作品からも そんな表情が うかがえる



『脱皮しない蛇は滅びる』

ニーチェ大好きな彼だが この言葉だけは けして口にしない



・・・彼は 自助グループの開催される日に別の場所で開催される 宗教の集まり に参加する
自助グループに参加せずに だ

宗教で 病気は治らないんだ
自助グループに通い ある程度の安定を獲得してから 宗教でも なんでもやりゃあいい
宗教を否定は しない
ただ これが病気の回復の妨げになることは現実 ある
彼からは ホントに多くのことを学ばせてもらっている



今日(2013年3月30日)は自助グループの集まりで彼を見かけた
彼自身 なんとかしなければ という思いはあるのだ
それでも 何回も 何回も くり返す
くり返し くり返して 学んでく
何を???病院での 過ごし方を???



『脱皮しない蛇は滅びる』

俺はニーチェのことなんか全然 知らないんだけど
最悪の事態を迎える その前に彼の口から この言葉を聞きたい
アルコール依存症治療専門病院を退院して 俺は
DNC(デイナイトケア)センターという施設に入所した わけなのだが



この頃の日記や メモ帳を読み返してみても 春の訪れを楽しんでいる なんてところは 見つけることが出来ない
どちらかと言うと イライラ カリカリばかり していたようだ



タバコを切らして それからイライラ カリカリが始まる

タバコを切らさないようにしなければ

ギターを弾いてみても まったく気持ちが晴れない

のだが カウンセリングをしてもらうと ちょっとスッキリする

・・・しかし このカウンセリングも いいかげん やめてもらわないとなあ

・・・どうしたら いいんだろう・・・



と 日記に書かれている

カウンセリングしてもらって スッキリした
で いいのに そこで終われないのだ
先のことを考えて 悩んでいる

まあ 当然と言えば当然か
アル中の俺が 花見の近づくこの時期に スッキリ サッパリした気分で生活できるわけも ない
もう酒席に参加してはならない人間に なってしまったのだから

この頃には まだ イライラ カリカリの原因を そのように とらえてはいないが
とにかく 先の 将来の 計画についてばかり考え 結果 不安になって悩んでいる

1日を積み重ねるというのが これほどまでに しんどい こととは
酒で 心と体を 麻痺させて生きてきた俺にとって この頃のシラフで日々を積み重ねるということは まったく生まれて初めての経験だった と言っても言い過ぎではない



・・・今年は 昨年よりかは 楽な気がします
むしろ浮かれすぎないよう 気をつけてるほどです
まあ なんとも 昨年は沈んでいて 今年は浮かれている
アルコール依存症からの回復なんて 1年 2年で 見えてくるものなんかでは ないものの ようです