過去を振り返って | ハーブ内科皮フ科 院長ブログ

ハーブ内科皮フ科 院長ブログ

愛知県知多郡阿久比町にあるハーブ内科皮フ科の院長のブログです。

開院20周年を迎え、私の昔を振り返ってみた。

 

医大卒業後安城更生病院に就職。1年間の全科ローテイト後小児科勤務。

通年の一般外来と、3ヵ月交替での一般小児病棟と新生児未熟児センターで働いた。

肺炎、腸炎、脱水症など急性病に加え、ネフローゼ腎症、白血病など慢性病を入院と外来で診た。

当直は週1-2回、研修医2人で朝まで救急患者と格闘した。

寝ずの翌日の外来も慣れてしまえば苦にならなくなった。

 

500gの超未熟児が入ると、人工呼吸と点滴確保を皆で急いで施行(すべてマニュアル化されている)。

手を尽くしても何割かが脳出血を起こし亡くなったり、生きて脳性麻痺となり悲しかった。

異物誤嚥による窒息や脳炎で後遺症を残す子供もいた。

 

小児神経発達外来を続けたのはそれ以降を知りたかったからだが、終日子供をケアする母親の力に圧倒された。

喘息やアトピーも多いが、子供は皆楽天的なので、総じて明るい仕事だった。

 

成長して内科に引き継いだ後の治療法が小児科と異なる事を知り、親とだけでなく患者本人と話したい気持ちが募り、小児のその後を診たくて内科の勉強を始めた。

急性病が主で全身を診て当たり前の小児科と違い、内科は臓器別でしかも生活習慣病と悪性腫瘍が多くて驚いた。(つづく)