3時半過ぎに起床したが、体調にやや不安が残るために布団の中でじっと静まる。4時になっても大丈夫そうなので、竿ケースに9尺を2本、12尺を2本、15尺を2本、それから19尺、21尺、23尺、26尺を入れる。ソソクサと家を出たが、竿選びに時間を取ってしまったので到着は5時を10分ほど過ぎてしまった。会のみんなに会うのは久しぶりだ。何故か遠慮してしまい、声のトーンが下がってしまう。

 

5時半過ぎに門が開き、我々が一番で入場する。横に長い桟橋の入口近くに入る。

 

(縦の短い桟橋)

 

(会員の方々)

 

(正面)

 

 

ここのスノコは何故か真ん中の横木が高く、前後が低いため前後でギッタンバッコンと揺れてしまう。腰に良くないのでスキマを埋める木を探すが見当たらず、結局、事務所近くまで探して端材を見つけた。戻ってくると、周りの人は既に竿を出し終えているところだった。皆一様に長く、会長が21尺、Sさんは22.5尺は判るが、Oさんは珍しく19尺を振っている。目が悪いので、ウキが見えない、棒ですらないと溢している。これは合わせた方が良いなと23尺を取り出し、仕掛けを作り始める😅

 

 

道糸は東レ将燐へらフロロの0.8号、ハリスは将燐へらフロロで0.5号で上が50cmで下が65cm。鈎は角マルチ7号。ウキは忠相のNext Stage G 12番。

エサはカクシン240cc、凄麩120cc、ガッテン120cc、水120ccを手水で調整したもの。

 

第1投目は6時40分。Sさんは既に2枚掛けているがどちらもスレバラシ。片目が開いており、追いかける形で釣り始める。最初からナジミが入らないので、少しずつ粘りをつけていく。ナジんでは切るを10投ほど繰り返すとウキの動きが良くなる。ナジミが遅いなぁと思ったところで3節ほどズバッと入って片目が開く。

 

 

しばらくして両目が開いて会長を追い越す。Sさんはまだエサが合っていないのか釣りになっていない。非常に小ベラが多いようで空ツンが多いのが悩ましい。1ボールで5枚しか釣れなかったが、見える範囲でトップ付近だろう。

 

もう少し重いブレンドにしたくてブレンドを変える。

カクシン240cc、グルテンダンゴ120cc、ガッテン120cc、水120cc。

調整に時間が掛ったが、途中でウキを13番に上げたこともあって段々良くなってきた。ナジミ込むまでの変な間が無くなってきた。

 

ただ、釣りがツマラナイ。へらが7寸クラスどころか5寸ギリギリまで混ざるために竿が勝ち過ぎる。合わせて直ぐにピューという糸鳴りはするのだが型はさほどでないために会長には「何だよ、驚かすなよ。小せぇじゃんか」とからかわれてしまうほどだ。

 

エサが無くなったところで19尺に換える。枯法師ならば楽しめるかもと思ったのだ。しかし、竿の軽さが竿を絞る楽しさを減らしている。1ボール打ったところでお腹が空いたのでアイスを買いに釣り座を立つ。みんなの釣りを見ていると、会長から

「もう、垂れたのかよ。見ていないで、早くやれよ」「これからは垂れ蔵と呼ぶ」

と揶揄われる始末だ。

 

この頃になると陽が差してきたのでウンザリする。12時近くになると水面からの反射で日焼けするのだ。後ろを向いて釣りをすれば良いのだが、普段打っていないので魚が少ないのは判っている。その割には水面近くで多くのギルがボォ~と浮いているのが見えるので、ここで釣ってはいけないことが判っている。ギリギリまで本湖を向いて釣るかと、朴石15.3尺を出す。

 

 

仕掛けは道糸1.0号に、ウキはek'Max SPL 13番。エサは最初のブレンドに戻す。

 

地合いが完全に下がっているようで、ウキは動くが強いアタリが出ない。半ボールほど打って、ウキが大き過ぎると思った上に、水面からの太陽の反射が目に入ってくるようになったので嫌々後ろを向く。昔、こうやって場所移動してSさんにまくられたんだよなぁと嫌なことを思い出す。ウキをSPLの11番に下げてみる。打ち始めるも魚の「さ」の字も感じられず、淡々とエサを打ち続けると残っていた半ボール分のエサが終わり、次のボールに突入する。そして、残りエサが稲荷寿司くらいになったころ、ナジんだウキが突然3節ほど入り、驚いて合わせると竿が大きく曲がる。竿がきしんでいるようで冷や冷やしながら、水面に半分ほどはいった穂先をコントロースしながら引きをいなす。しばらくすると抵抗を諦めてあがってきたのは9寸弱だった。やはり竹竿だと面白い。こんな型でも竿を選べばスリリングなやり取りができる。

 

さぁ、これから釣るぞとなるものの、先ほど同様、何事もなくナジんでは切る、何事もなくナジんでは切るを繰返す。次のボールを半ボールくらい使ったところでナジむ途中でズッ、ズバッと消し込んで釣れた。今度は7寸クラスなので簡単に上げられたが、まぁ、引き味は楽しめた。少しすると会長から「Sさんが止めたいと言っているんだが、どうする」と聞いてきた。型の悪さと釣れなさに会長もMさんも音を上げており、13時半前なので14時納竿でどうでしょうという提案はすんなりと通った。

「残りエサが無くなったら納竿します」

と宣言して、20分ほど追釣できずに納竿となった。

 

結局、数百gの差でSさんにまくられてしまった。最悪の状態から立て直したのは流石だ。しっかりとナジませる王道の釣りは参考になった。椎の木湖あたりでもまれただけはある。たまには練習してみようかしらん。

 

それでは、また。