先日、タイトルに惹かれてバランスの底釣りを取り扱った動画を見た。

底釣りで使うウキの特徴について解説していたが、やや早口で説明したところに引っかかった。

 

それは、

「トップが短くてスパッと立つウキとトップが長くてユックリと立つウキを使い分けることが大事」

ということであり、その説明は次のように要約される。

 

浅い池、ウキから穂先までの道糸が長いときは完全落とし込みができないのでエサをウキより先に落とすことになる。このとき傾斜なじみ(ラインが斜めになるという意味かと)しやすいのだが戻りが悪い。そこで、ウキ自身の力で戻ってくるようなウキが大切になってくる。どのようなウキが該当するかというと、

・トップが短いウキ。肩を出した状態で立つから、キッチリ底になりやすい

・頭が軽いので戻す力が強い

ということらしい。


さて、自分が持っているウキの中で底釣りの場合に多用するウキは、ek'Max BTM、Tour Spec AD、Tour Spec PB、S Position BTMの4種類となる。

 

(左からek'Max BTM、Tour Spec AD、Tour Spec PB、S Position Bottomとなる。そして、参考に一番右にTour Spec Fを置いた。なお、ウキのサイズは全て10番) 

 

確かに、動画で説明しているように、穂先からウキまでが長いときはTS-AD、TS-PBを、短いときはS Positionを使う。S Positionは長めで細いPCトップ、やや長い足ということでナジミが出易いので専ら段底に使っている。残り3つのうち、ADとPBはトップ、ボディ、足の長さのバランスが似ているが、ボディの上下の絞りが違うので同じ番手でもオモリ負荷が異なる。オモリ負荷が高いPBの方が戻り易いと感じている。したがって、重いエサを使うときはPB、両グルのときはAD、バラグルのときは気分次第でどちらかを選ぶことが多い。なお、ek'Max BTMは様々なケースで使ってきたが、サワリが少ないときに選ぶことが多い。つまり、ウキのナジミ・返しのバランスではなく、ヘラ鮒の食餌欲を中心に考えたときに選ぶウキになる。ADと使い比べたことがあるが、サワリの出方がガラッと変わった経験が幾度があるが、今回のテーマとは別のベクトルなので、この程度に留めておく。

 

なお、感度という点からウキの選択を考えることは、ほとんど無い。例外的に全くアタリがもらえないときは、ek'Max SPLやNext Approach Gを試したりしたが、今では年に1回あるかないかだろう。古いヘラ師である自分の場合、シモリによってサワリが判り難くなるのが苦手なのだ。S Position BTMですら段底で使い続けてやっと慣れてきたかなというところだが、置き直しができない沖段底になると使う気になれない。

 

さて、このような使い分けをしているが、この考えにたどり着いた話は改めてするつもりだ。

 

それでは、また。