ニュースの見出しにオッとなった。

 

ビギナーよりベテランのほうがマナー悪くない!? わが物顔でゴルフ場に現れる“イタい”ゴルファーにご用心 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト (egolf.jp)

 

どれどれと読んでみると、後半に

一般ゴルファー(ゲスト)の数も増えていきました。しかし、メンバーの立場からすると、ゲストが自分たちのゴルフ場に土足で入ってきているような感覚になり、『メンバーなんだぞ』と誇示したい気持ちが、結果的にマナーの悪い行動として表れているのかもしれません。

とある。ここを読んで

「こんな人が増えてしまったら、今後、ゴルフ人口が減って、業界は縮小していくかも」

と事を大きく構える人もいるかもしれない。しかし、ゴルフはプライベートだけでなく、商談や接待でも使うし、世界中、特に近年は中国などでも盛んになっていることから、急に先行きが暗くなるとは思えない。一方で、釣り、その中でもヘラ釣りはどうなのかというと、イタい常連達(記事だと「メンバー」と同じ)によって業界が簡単に縮小していく、と心情的なものもあって大きく考えてしまう。

 

先日、ダムの山水ボート(埼玉県側)が廃業したと会長から聞いた。ここ数年、地元の方から

「県(か町?)との契約期限が切れているので本来は速やかに営業をやめて、桟橋などを処分しなければならない」

という話を幾度か伺っていたので、さほど驚きはしなかった。オーナーはお歳だったのでリタイアしただけかなと思ったが、儲かっていなかったという考えも捨てられない。個人ボートの停留による収益もあっただろうが、桟橋を使う釣り人は限られていたように見受けられていた。そうならば、魚が居付かないために釣れなくなり、益々、多くの釣り人の足が遠のいたのだろうと思っている。

 

顔馴染みが来なくなると「死んだのでは?」と当人の知らないところで勝手に殺されてしまうが、来なくなった原因がオーナーとのトラブルだけでなく、常連から嫌な目に合わされたということも少なくないだろう。自分の周りでも「あの釣り場(または桟橋)には行かない」と言って憚らない人は居る。徒党を組んで釣れるポイントを独占したり、自分達の間に入った釣り人を追い払おうと嫌味を言ったりする。ヘラ釣りをしない人には信じられないだろうが、実際居たし、今でも居るだろう。

 

釣り場に知り合いが居なかった頃、鎌北湖や円良田湖で空いているところに入ろうと声を掛けたところ、後から知り合いが来るのでと断られたことがあるが、お昼になっても水が入ったボールがポツンとあったので腹を立てたことがある。そんな経験をしてきたので、知り合いでも常連気取りで不必要に場所取りをしていると遠回しに注意したり、時には撤去したりする。

 

また、声を掛けてもウルサイとばかりに渋々言葉を返したり、聞こえない振りをする人も少なくない。仲間内の会話を優先して、隣に座っても一瞥をくれるだけならば、こちらも声も掛けにくい。乗合船では隣の釣り人との距離が短いためにおまつりをして迷惑をかけたり、ときには取り込みを手伝ってもらうこともあるので、朝イチに顔を合わせたときは声を掛けてコミュニケーションを取るようにと子供のころに父親から習った。高学年生になってヘラ釣りを覚えた見次公園も隣との距離が近いので、昔から朝イチだけでも一声掛けるように心掛けている。

 

間瀬湖の東桟橋は駐車場から桟橋までかなりの距離を下りていくので、こちらが見えないところから言ってくる連中もいた。27尺や30尺で釣っていると、

「あんな長い竿を出して、そこまでして釣りたいかね」

とか、逆に上っ調子のときに8尺や浅ダナで釣っていると、

「こんな大場所でチマチマ、セコセコと釣って嫌だね」

と。人が楽しんでいる釣りを貶すのも常連・ベテランに多いように見受けられる。

 

また、釣れない厳寒期に力玉で釣っていると

「野釣りでウドン(力玉)って、そこまで厳しくねぇよ」

とか、下ハリス70cmくらいで小さくグルテンを付けると、

「あれじゃ、ウドンと変わらねぇじゃん」

とか、グルテン至上主義のようなことを吐いて逃げていく。

 

 

それから神流湖限定の話だが、バス、サクラマスやワカサギなどの釣り人に嫌がらせをする常連ヘラ師が居たりするが、管理人や常連に説明してプレッシャーを掛けたりする。ヘラ師だけが経営を支えているのではない。千葉の湖がバス屋に開放したが、神流湖も同じでヘラ師の収入だけでは経営が成り立たないことが全く判っていない。

 

随分と昔のことだが、ダム常連のHさんと常連面している連中について話をしていたとき、Hさんは

「初めて来た人やたまにしか来ない人にこそ楽しんで帰ってもらいたい。そうすれば、また次も来てくれるだろうし、その中には頻繁に来てくれる人も出てくるかもしれない。その結果、ここも儲かって、設備やサービスも良くなり、俺らも気持ち良く釣れるようになる。だから、あいつら釣れるところに入りやがって、じゃないんだ。自分が釣れているならば、むしろ譲ってやるくらいの気持ちでなきゃダメなんだよ」

と仰られていた。そう、飲み屋さんと一緒。あの席は俺の席だなんて無理をいうのではなく、混んでいるときに新規のお客さんが来たならば、席を詰めたり、移動したり、時には長居しないでサッと上がったり、と店を助ける。長い目で見ると、その方が徳と考える。

 

管理人のちょっとした言動で行かなくなった釣り場はあるし、また、常連面した釣り人にウンザリして行かなくなった釣り場もある。自分はダムの常連だが、管理人さん、会長、キキちゃんなどを介して知り合いが増えたので、気付かないうちに新しく来た人達に嫌な思いをさせているかもしれない。

Hさんみたいな大人になりたいと思っているのだが。

改めて、気を付けなければ。

 

それでは、また