現役の頃の転勤は十数回、生まれつきの堅物では上司に好かれる事はありませんでしたが・・・不思議な事にどのポジションについてもナンバー2の役職でそれはそれなりの誰にも恥じることの無い勤めを果たしたつもりです。順風満帆もう転勤なんぞはあり得ないと思っていたらこれが三回目の転勤で香川の讃岐、物心ついた時から釣り好きの私は主に海釣りでカレイ,アイナメ、キス、ホゴ、チヌと釣り種を変えてさて今年から磯でグレ釣りに挑む事に・・・しかしこの釣りに誘ってくれていた土佐の釣り友がグレ釣り中に高波に浚われて帰らぬ人となって驚嘆、これを機にこの釣りは諦めました。こんな事から徐々に海釣りから遠退きつつあった頃社内の同僚から府中ダムの真ぶな釣りに誘われ釣行した際にダムサイドの護岸に釣り台を出して長竿でヘラブナを取り込んでいるのを見てからその日のうちに釣友の釣り具卸商の店でヘラ釣り具一式買い求めました。竿はグラス竿の15~18尺、竿掛け玉の柄もグラス製、万力は金属製で現在のような高価なものではありませんでした。
 おいおい庄さんこれって何時頃の話なのって事になるのでしょうね。昭和44~45年頃の話ですよっ。
でっこの頃から次第にヘラ釣りの大ブームとなってヘラブナ研究会もへら愛好会も会員募集は打ち切るほどの大盛況になっていました。この頃の会員や役員さんはかなり偉ぶっていてとても一般の私どもは近寄り難い存在でした。私は釣りくらいは周囲や時間に左右されずのんびり自分流の釣りをするのが現在でも変わらない持論でありますが釣友が愛好会に入りたいので一緒にと誘われ一年ほどお付き合いしました。会に入れば釣り技、仕掛けや餌釣れるダムや野池のポイント等々懇切丁寧に指導してくれる利点があると言う美味しい話でしたがこれは真っ赤な嘘!例会朝一での会長さんの元気な声はみなさん入釣は前回の上位入賞者から順次お願いします。結局我々新会員は一番最後に釣り場に向かうのでありました。後でこれも判ってビックリはこの釣り場の釣れるポイントこの時期の釣り方や餌はすべていい加減な話だったとか、そんな会でも釣友の手前一年もお付き合いしましたが私にとって得るところは何一つない体験でした。この頃のへらの会の全てがこんな酷いものではなかったのでしょうがこの後愛媛に転勤して鹿野川ダムを知りたいために入会した時も似たりよったりの事が起こりました。この二度の体験からこんな事ではとても若い釣り師は育たないだろうなと強く感じていたものです。
案の定平成のこの頃にはヘラ師は激減、ヘラ誌までが廃刊になりほとんどがお年寄りばかりは残念な限りです。
 くどくど申し上げましたのは先日私のブログを見ていただいた方からつつじ池の例会に子供さんと参加したいのですがの問いかけがあってこんな昔話となったものです。 最近の例会さんは私が入っていた頃のような事をされるところは絶対無いと思います。例会参加もゲスト参加はさせていただけるし釣り方や餌つくりも丁寧に指導してもらえます。入会希望をすれば喜んで入れてもらえるところがほとんどのようです。当節会員さんはマナーが良くって和気藹々の微笑ましい光景を目にしています。
でも私的にはまだ貴殿がヘラ釣りの経験が浅く子供さんとのご一緒釣りなら親子で管理池や野池で楽しまれたほうが良いと思います。そして釣りで判らない事があれば隣のヘラ師に尋ねてみてください、声を掛けられた釣り師はまず絶対嫌な顔はせず親切に教えてくれますよっ。出来るだけ色々な釣り師さんのアドバイスを受けられた方が良いと思います。
 この釣り、長竿が好きいや私は短竿好み 浅ダナのカッツケか遠慮気味にメーターの浅ダナか、宙も捨て難い
でも最後は床釣りのあのアタリがなんとも言えませんなぁ
ところで餌は両ダンゴですかそれともグルテンえっトロロですかお隣はコブ?この時期はもうセット釣りですよっ
若い頃に始めたヘラ釣りも穴あき病になる前まではへらはそんなに難しい釣りではありませんでしたが穴あき後にへらが激減してからの野池やダムのヘラ釣りは我流釣りの私には坊主の連続でした。でもそれから数年後に釣り場で出会った横田、岡田の両師匠から手ほどきをうける事となってラッキーでした、ほんの2年ほどでの手ほどきでしたが我流釣りから脱皮して目からウロコの教えばかりでありました。
 この親子釣り師さんにもどこかで良い師匠に出会える事を祈っております。ヘラ釣りは絶対良いですよっ。
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                     2009年5月9日 午前中 つつじ池北固定一枚目 49cmと尺半