
もうへらぶな今昔も殆どお話ししたように思います。
今宵は超巨べらにとり憑かれた男の話です。もう10数年も前なんです。つつじ池固定桟橋で5~6人が賑やかに
釣っていたところへ西側の牛池(深浜大池と繋がってる池)から51cm超のブタべらを釣り上げたと岐阜のО君が
興奮気味で持ち込んできました。この超巨べらに全員ビックリ仰天でした。取り分け釣り友のТ君はこの時点で完全にブタちゃんにとり憑かれてしまいました。翌週からは牛池と深浜大池通いが始まりました。これ以降10数年間はこの池のみ、どんなにお誘いしても他の釣り場には一切興味無く只管夢のブタちゃんを狙っていました。
時々覗きに行くものの本人は真剣そのもの21尺を振り回してジャンボ浮子をひたすら凝視、ハリはと言えばクエでも釣れそうな大ばりでした。他人の意見は一切聞かずただただ打ち続けることのみ・・・
この長年にわたる釣果をお聞きしたところブタちゃんに似た尺物が1枚、普通のへら40超が1枚、尺が3枚ということでありました。それにしてもこの余りにも・・・貧果には次の言葉に窮したものです。
この池は厳寒の寒風が吹き荒れる深夜にブタちゃんが岸近くに寄ったのを狙うらしいのです。日中も同じく突風
を正面で受けて釣れば期待が持てるらしいのです。(どこか入鹿池の釣りに似ています)・・・
後になって彼に聞いてみるとどうも昼間の穏やかな天気の日を選んで釣行していたということでした。もう一つの驚きは出合ったあの日のブタべらはスレでО君が釣ったものだったんですがТ君どうも聞き漏らしていたようです。この事を知っておればこうまではハマらなかったと思いましたが・・・
人のふり見て我がふりなおせと言う諺がありますがその昔我が二人の師の釣り姿を思い起しますとこのお二人がへらをメジャーで測ったのを見た事が無いんです。いつも数ばかりに拘っていました。
私もそろそろ我が師をみならってみようか・・・の感を強くした今宵であります。 昨日からトンボが沢山飛び出しました。そろそろ秋の気配が・・・じっくり釣りたいものです。
