


我が故郷が大字、小字の頃 二重土手に沿って延々と続く竹薮は悪餓鬼共の格好の遊び場でした。
昼間ここでゲットした細竹は小鮒やモロコの釣竿に太竹は竹馬に、薮中で拾った竹皮はおむすび入れに
薮の水辺は芹や三つ葉が・・・おふくろの三つ葉入り巻き寿し・・・美味しかったです
思い出した話はこの頃の夕暮れ時の事
其の頃キッズ軍団のリーダーは大ケンさん 向こうから自転車で二人乗りのアベックを見つけて
来たぞぅーの叫びで悪餓鬼の行動開始・・・
二重の土手から竹薮に通じる道は東から大さん浦、正ちゃん浦、佐市さん浦の3コースで一番西側の佐市さん浦は景色が良く竹薮の整備も綺麗にされて若いぺアーの唯一憩いの場所であったんです。
その二人が竹薮に消え いつの間にか自転車に忍び寄る中ケンと小ケンは手際よく前と後ろのエアーを
完全に抜いてしまいます。こうして置いて全軍団は土手の上へ集合、手には竹薮に投げ込むための遠投用の石を握りしめて・・・頃合いを見て大ケンの号令で一斉に石ころ投げが開始されます。
この時もそれで終わる筈だったんですが・・・
突然 最前列の大ケンさんに異変が起きたのです。ウワーっxxxx頭を抱えて崩れ込みました。
後ろから投げた拳大の石がなんと後頭部を直撃してるー 誰やー 誰がやったんやー の怒声・・・
誰も名乗り出るものはありません わかればボコボコにされますからー
でもこの犯人を最後部にいた私だけは知ってました。遠投するには大き過ぎる礫を持った4人目のチビケンがヨイシヨと投げて当たったのが・・・
ひつこく犯人探しを軍団幹部はやってましたが・・・言えませんでした 最後まで・・・
このチビケン 実は私の弟なのです。
この礫事件以来 この種の遠投遊びをする事はありませんでした。
悪事を重ねておれば 天から罰は下るものよのう・・・宗徳殿・・・フッフッフッ