


ただ 出だしのとこで 雷の音がするンですよね・・・この部分だけはいつも駄目なんです。
でも やっぱり 好きで 聞いていますが・・・
夏の 炎天下サンダル履きに短パンとTシャツ 左手にポリバケツ 右手には長い竹の先に小さな
ナイロン網をつけてこの当時 しまドジョウ 取りに夢中の毎日でした。
この頃の(昭和30年頃)吉野川の本流は我が家の裏の護岸から遠く離れて市場町寄りを流れるようになり代わりに枝別れした支流が流れ込んでいました。水深は30cmくらいの浅い清流の砂地で護岸近くには冷たい湧き水が見られ金魚藻をそっと手で掬いあげると小鮒や小エビがピチピチ跳ねながらついてきて楽しんだものです。 さて其の日も砂地の上に蠢く大小のどじょう取りに夢中になっていました。
別に食べるわけでもないのに網で取るドジョウは太くて大きいのばかりをとるのです。時間の経つのも忘れて・・・気がつくと空の雲は真っ黒 その時でした私の目の前に真っ白い閃光がバッシと言う音と一緒に・・・からだは背中から後ろに吹き飛んでいました。同時にドーンの大音響も聞かされて・・・
しばらくは仰向けのまま動きが取れない状態・・・運がよかったのです 生きていました。
それからの雷さん・・ゴロの最初の音だけで引き上げることにしています。
雷さんとの出会いはもう一度だけあるんです。
昭和50年の夏 府中ダムの高圧電線下での雨の中のへら釣り時 またまたいきなりの黒雲 釣り台から
離れた途端 あの時と同じ白い閃光が・・・幸い怪我は無く 我ながら悪運の強さに驚いたものです。
以来 雷の音を聞けば竿は 絶対出さないことにしています。
実は 15時 鷹ヶ池 竿出ししたものの1時間も経たない内に・・・聞こえました・・・ゴロ ゴロ
ここだけの話 12尺 おもり合わせの空バリになんと36cmの立派なへらが喰ってきたのです。クーッ
後ろ髪を引かれる思いで 釣り場を 後にしました。アーァーでした。
いまから悲しき雨音でも聞きます。