※2024年6月、聴竹居記事から分離独立、加筆。
京都府最小の町、大山崎町。面積わずか5.97平方kmと、全国の市町村でも15番目に小さいのですが、その小さな町に、千利休が作った現存唯一の茶室「待庵」や個人住宅としては初めて重要文化財指定を受けた藤井厚二設計の「聴竹居」、鎌倉時代の閻魔像で知られる宝積寺、製油発祥の地としていまも信仰を集める離宮八幡宮など、見どころがギュッと詰まっています。
なかでももっとも有名なのはアサヒグループ大山崎山荘美術館。
2021年晩秋、大山崎山荘美術館を訪ねました。このときのお目当ては山荘の手前のお庭でした。庭だけなら無料で散策できます。
坂を上り、有名な土塀に挟まれたところを通り抜けていくと、いきなり紅葉の美しい道!
少し歩くと広場に出ます。その端っこに、丸い穴の開いた石が置かれています。
覗いてみると男山が見えました。
広場には池もあります。
池の水は天王山から流れてきています。モネの『睡蓮』を納めた安藤忠雄建築と、風変りな茶室のあいだを通って池に注ぎ込んでいます。
この日は入らなかった洋館。ハーフティンバー様式。1932年完成。格好いいですよね!
※2024年6月に再訪。新緑の時期も素晴らしかったです。
美術館前には立派な巨樹があります。右奥にチラリと見えるのは安藤忠雄建築。
館内はテラスからのみ撮影可でした。1階テラスからみた池泉庭園と借景の天王山。
2階テラスはカフェとなっています。60分制。僕らはいちばん右端に案内されました。向かいに見えるのは男山。石清水八幡宮で有名ですね。
この日は特別メニュー。右はジャスミン茶と月餅。左はレモンゼリーと烏龍茶マドレーヌ。たいへん美味しゅうございました。
館内の様子に関心ある方は下の動画からどうぞ。暖炉周辺に用いられている画像石が圧巻です! 表面にみっちりと文様が浮き彫られています。後漢時代の石だそうで、ということは2000年近く前のものってことやな。僕の推しはトラちゃん。可愛いので、もしお訪ねになったら探してみてください。
大山崎美術館へのアクセスですが、JR山崎駅・阪急大山崎駅とのあいだの無料送迎バスが毎時2~3本運行されています。でもせっかくですので(笑)、行くなら駅からのすごい急坂も楽しんでください。ギリギリ二足歩行で歩けます。
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