2024年5月、大阪府豊中市にあります西山家住宅の見学に行ってきました。
最寄り駅は阪急岡町駅。阪急電鉄が延伸しながら宅地開発を進めた明治末(1912年)に売り出された個人住宅です。
現在は豊中市が所有・管理し、年に数度、予約制で公開されています。
まずは外観。立派なお屋敷です。
敷地内の図面。公開されているのは離れと洋館と渡り廊下と青龍庭(国指定名勝)です。特別公開の入口は離れの玄関です。
玄関から入ってすぐに右に曲がるよう案内されます。
床の間のある座敷に到着。そこで重森三玲が作庭した青龍庭を眺めながら、スタッフによる西山家住宅に関する説明をお聞きしました。
庭の中心は枯れ流れ(白砂と石を用いて川に見えるよう作られたもの)。
座敷の床の間の横には付書院があります。意匠が凝っていますね。
説明が終わると洋館に向かいます。ほぼ1室だけの小さな洋館です。暖炉上にはたいへん立派な木象嵌のパネルがはめられていました。
洋館を出て、渡り廊下を歩きながら青龍庭を見下ろします。
渡り廊下は母屋につながっているのですが、特別公開では母屋に入らず、靴を履いて庭に進みました。庭から渡り廊下を見たところ。奥に洋館の屋根が見えます。
庭のメインとなる枯れ流れの最上流には滝石組みが組まれています。重森三玲の代名詞である阿波の青石は、(高コストだからか)ここではあまり使われていませんけれど、よく見ると橋などの目立つところでいくつか用いられています。
枯れ流れの下流。川には舟石らしきものも浮かんでいますね。疾走感があり格好いい!
という感じで、これでこれでだいたい一周。40分ほどで終了し、すぐに次の時間枠のツアーが始まります。でもそれほど広くないので、せわしないという感じはありません。ゆったり楽しめる良いツアーだと思いました。
もしご関心あれば、公開情報はコチラにてご確認ください。
公開のだいたい2ヶ月前くらいに日時が告知されますので、定期的にチェックしないと見逃してしまいます。予約はハガキもしくは電子申込システム。申込者多数の場合は抽選となるようです(いつも抽選になっているらしいです)。
最後にオマケ。
豊中市在住の友人によると、西山家住宅の近くに「森のおはぎ」というおはぎ屋さんがあって、ものすごく美味しいのだそうです。僕らが西山家を訪ねた日曜は定休日なので買い求められませんでしたけれど、写真を見る限りかなり良さげ! いつか行ってみたいお店です。
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