滋賀で紅葉と言えば湖東三山。そのひとつ西明寺に昨年6月初旬、行ってきました。
境内図はこんな感じ。
ずいぶん上まで車でいけます。
なお、駐車場脇の小屋で売っていたよもぎ餅はたいへん美味しゅうございました。
参道は石積みで風情があります。かつては多くの堂宇があったようです。
遠くに二天門(重要文化財)が見えます
二天門がずいぶん近くなりました。
二天門をくぐると正面やや左に本堂(国宝)。鎌倉時代初期の建築だそうです。
右手には三重塔(国宝)があります。
まずは本堂で特別公開の虎薬師を拝観。
その後堂内の仏像も拝んでいますと、係員さんが面白いことを教えてくれました。
2020年にこのお堂の柱を赤外線調査したところ、飛鳥時代に描かれたと思しき天女像があるのが分かったのだとか。法隆寺の天女図と非常に似ているのだということで、もしそれが正しいとなると、このお堂は日本最古の木造建築物のひとつになるかもしれないわけです。建築様式としては鎌倉時代なのに?! なんで?! 今後の研究が楽しみですね!
さて、本堂参拝後はお庭です。
二天門をくぐって参道を下っていくと右手に本坊があります。
門の向こうには本坊と池があり、池の向こうには斜面に石を組んだ庭があります。
正面から。
庭の左側に回り込み、別角度から池を取ってみます。
石で丸く囲われた島は、たぶん亀ですね。
写真中央下部に島があり、こっちに向かって立てられている石が、亀のあたまでしょう。
池の周りは周遊できます。ツツジに黒アゲハ。
石段を登ると、
池が見下ろせます。
江戸初期の古庭園で、なかなか味わい深い良いお庭です。
紅葉もたいへん美しいらしいのですが、滋賀屈指の紅葉名所のため、かなり混むようです。秋を避けるなら、春の本堂後陣仏像群特別拝観(2023年は4/29~5/7)に訪ねると、山寺の風情が心静かに楽しめます。
あわせて百済寺や金剛輪寺を訪ねられたら、きっと大満足の1日になるはずです。
なお公共機関を使ってアクセスするなら、JR河瀬駅からの「愛のりタクシーこうら」利用が便利かと思います。