第56回京の冬の旅の特別公開で智積院に行ってきました。

僕は求聞持堂が見たかったので、前期(1/8~1/30)に拝観。

 

中門。

 

本堂脇には宝物館があって、長谷川等伯の素晴らしい松の絵(国宝)があります。

間近で見ると、松の太さにビビります。

同じ襖に書かれた小さな花の可憐さにも。

 

でも僕は庭です。

いまは庭が面白い。

この寺の主たる庭はここ、書院の東側。

池があり、その奥は築山です。

 

書院から池を見て右端に手水鉢があります。

 

華奢な石橋を渡ると対岸の築山に行けそうです。

斜面には石段がありますし、頂にお堂もありますし。

 

書院の東側(築山に向かって左側)に動くと、築山に滝が突如出現します。

これ、現地で見るとけっこうびっくりします。

滝の上方には切り石の石橋が架けられています。

いわゆる玉澗流ってやつですね。

水墨画の中の、遠方の山に架けられた橋を模しています。

 

書院をもっと東側に動いて、あの華奢な橋を見るとこんな感じ。

奥にも橋が見えます。

 

このお庭を眺める書院の広間には、等伯の襖のレプリカがあります。

書かれた当時の色合いを再現しての複製ですから鮮やかなもんです。

 

書院には布袋唐子嬉戯の図もあります。

(建仁寺にも同じ画家(月樵道人)で同じ画題の絵がありました。)

この絵の子どもたちの愛らしさは、ちょっと胸を打つほどです。

ゴムまりのようにころころ転がり、弾みます。

どこの子もこんなふうに可愛いし、可愛かったし、また可愛がられるべきであるのになぁって。

 

智積院はこの日、五色幕が掛かっていました。

荘厳でした。

 

宝物館、書院とお庭を拝観して最後に密厳堂付近に向かいます。

普段は非公開ゾーンです。

この写真は求聞持堂。

求聞持法を修するにはいくつかの条件を備えたお堂が必要らしく、たぶんそのためのお堂じゃないかなと。