旧三井家下鴨別邸に行ってきました。
ここは三井家が祖霊をまつった神社にお参りする際に、休憩所としてこしらえた別邸です。
もともとあった木屋町にあった主屋を買い取ってこちらに移築。
その後、別邸として設えなおした際に現関東などが玄関棟などが増築されたようです。
戦後、三井家の手から離れて米軍に接収。
返還された後はすぐそばの裁判所の所長舎として用いられてきましたが、2013年に京都市の管理に移され、2016年から一般公開が開始されました。
いまは常時公開されていますが、公開部分は1階とお庭だけ。
ただし、観光シーズンには2階やときには3階も公開しています。
庭からみた本館。
1階から順に、少しだけご紹介。
まず玄関棟。
植の写真の左側に一部だけ写っている棟です。
入ってすぐの上のほうに、筬(おさ)欄間が設けられています。
これがね、格好いいのよ!
スタッフさんの話では、三井家は呉服屋から始まったということで、機織り道具である筬をイメージさせる欄間を入口に設けたのではないか、とのことでした。
なるほど。
玄関入って右手すぐのところに応接間みたいな洋間があります。
蟻壁があってしかも格天井(ごうてんじょう)ですから、格式が高い部屋のはずです。
すりガラスの窓もオシャレです。
主屋1階から庭を眺めます。
奥に池があり、その手前には敷石があるのが見えます。
左端に灯籠と手水鉢が見えますね。
2階から外を見ますとこんな感じ。
欄干が、曼殊院のにちょっと似ています。
舟に乗っているような感じですね。
2階から庭を見下ろすとこんな感じ。
ひょうたん型の池が見えます。
池の左奥に小さな滝がありますが、これは下鴨神社のなかを通っている小川から取水しています。
どんどん高いところに上っていきます。
つぎはいよいよ3階。
3階に上がる階段は、じつは蛇腹戸で隠されています。
まるで忍者屋敷で、この時点で興奮ものです。
で、戸をあけまして急な階段を上っていくと、狭い3階部分に到着。
見どころは、説明パネルを見ていただくのが早いです(笑)
3階は四方すべてがガラス張りになっています。
雨戸はサッシの下に収納されていて、ガラガラと引き上げて使います。
おかげで360度展望!
左大文字はすぐ間近に見えます。最高!
ここにきて1階部分しか拝見しないのはあまりにももったいない。
せめて2階、できれば3階も公開されている日を狙って来るのが大正解な気がします。
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