※2024年6月20日更新

 

並河靖之七宝記念館に行ってきました。七宝(下の動画参照)を世界に広めた並河靖之さんが住んでおられた元自宅、現美術館です。お隣があの植治こと小川治兵衛宅で、ここのお庭は若き日の七代目植治に作ってもらったのだそうです。

 

※七宝とは?(日本語動画)

細かく見ていきましょう。まずは外観。2階にしっくいの虫籠窓がみえるのが並河靖之七宝記念館。その手前が植治のお宅です。

 

入ってすぐ左手に受付があります。その周辺(第1展示室)には並河の七宝作品が所狭しと展示されています。それらをじっくり拝見してから奥に進む(青の矢印に従って進む)と、

 

母屋と第二展示室のあいだの庭に出ます。飛び石が豪胆に打たれています。

 

右奥が母屋、左手前が第二展示室。ここにも並河の七宝作品が展示されています。超絶技巧。

 

展示室を出て庭に戻ります。出てすぐのところに錆びた風合いの小さな灯籠がありました。鞍馬の赤石で作られたのかな、けっこう珍しい色味です。

 

第二展示室から見た母屋。室内がやけに明るいのは、池の水が陽光を反射しているからです。

 

庭から見える屋根瓦もデザインされていますね。軒先の瓦は面が一文字にピシッとそろっており、すごく格好いいです。

 

母屋に面して、というか母屋に潜り込むように池が作られています。ここがこの庭のメインです。池の水は琵琶湖疎水から引かれています。僕らが訪ねた日は鴨のつがいが遊びに来ていました。

 

池。

 

写真の外、左手前側から勢いよく水が流れ込んでいます。

 

池に打たれた飛び石のひとつは細長く、明らかに舟の見立てです。

 

池から見た母屋。

2023年春より、予約制で母屋の2階が特別公開されています。僕らは2024年5月の公開に参加しました。正直、さほど見どころ多い2階ではない気もしますが(笑)、しかし掛け軸などのしつらいはたいへん素敵でした。並河さんが友人の陶芸家から贈られたという七宝風の香炉が、僕はたいへん気に入りました。(残念ながら母屋のなかは撮影不可のため紹介できませんけど)

 

まぁだいたいこんな感じ。

植治のお庭、数寄屋建築、最高レベルの七宝作品。小さいスペースに魅力がギューーッと詰まった、とても楽しいスポットでした。

 

※2024年春の展示

 

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