今回の記事にはイモムシの写真があります。苦手な方は閲覧をなさらないよう、お願い致します。

さて、そろそろ今年も「夏が終わった」と実感するようになった頃だと思います。
この夏、我が家ではコイツの姿を見かけることが妙に多く感じていました。



私が幼い頃、母は時折庭にやってくるコイツ(に似たヤツら)を「頭でっかち」と呼んでいました。
その後、この蝶とも蛾ともつかないヤツらが「セセリチョウ」と呼ばれる一族だということを知りましたが、さして興味も無いので( ̄ー ̄; 族名までは知らないままでいます。

ところで、我が家では、昨年から稲を育てています。

…コイツの生態をご存知の方なら、ここでもうオチが判ってしまったと思います。

昨年はほとんど悩まされることの無かった病虫害ですが、今年は顕著で、恐らく白葉枯病と思われる症状で次々と変色した上、緑のまま残った葉はイモムシに囓られる、というありさまです。
何らかの薬剤を散布すれば良かったのでしょうけれど、発泡スチロール池の生物への影響が心配であったこと、また、正直に言えば稲にそこまで費用を掛ける気もなかったこともあり、このまま観察を続ける、という名目で放置することにしました(;^_^A

先日、稲を見に行くと、まさに蛹化の準備に入りつつあるイモムシを見付けました。



よく見ると、重なった茎の陰、目立たない場所では、既に蛹化しているものもいました。



なお、最初に挙げた写真も、同じ時に撮影したものです。近づいても逃げる様子は無く、羽化した後に羽根を乾かしている最中に見えました。つまり、イモムシたちと同じ場所で…。
どうやら、イモムシたちは、セセリチョウの幼虫だった様です。

セセリチョウの発生源は我が家のベランダだったわけで、これは、よく姿を見かけるのも道理です。
病虫害を放置した結果、収穫の方は怪しくなるでしょうが、その代わりに興味深い経験ができたと思っています。