先日、地元ホールで行われた古澤巌さんのコンサートへ行って来ました。
久しぶりの地元ホールでしたが、改めてなかなか良いホールだなと。
白木が使われていて全体的に白っぽく明るいからか、とても広く感じられます。
座席の間隔が広めに取ってあるので、座った時に脚が楽なのも嬉しいところ。
豪華さ派手さはないけれど、シンプルで清々しい(笑)
古澤さんも「とても響きのいいホール」だと、褒めていらっしゃいました。
さてそんな地元ホール、開演時間が近付くにつれ、続々と客席が埋まっていきます。
が。
入って来る人、入って来る人、お年を召したような方ばかり。
え?・・・敬老会・・・
と首を傾げたくなるほどの年齢層の高さ。
古澤さんて、中高年に絶大な人気なのね、と思っていたのですが、後ろのおばあちゃん、曲の合間に
「えぇ?ヴァイオリン?鳴ってたかいね?」
って、えぇっ!?
ヴァイオリンがメイン
でしょ!!
こっちが「えぇ!?」だよ(笑)
・・・なるほど、何や分からんままここにいる方も、もしかしたら相当数いらっしゃるのかも・・・知れません
バラエティに富んだプログラムでした。
ピアノ、パーカッション、ベースを伴ってのコンサート。
曲のアレンジがロック調だったり、ジャズっぽかったり、ピアソラ風だったり、とても楽しませて頂きました。
私の好きな「Fine Day !」が聴けたのも嬉しかったです。
ただ、コンサートが始まってすぐ、古澤さんがヴァイオリンを弾く姿に違和感を覚え、何だかずっと落ち着かない。
何かおかしい。
バランスが変なんだけど。
弓の持ち方に違和感があるのか…
でも持ち方なんて今まで気にして見たことないし。
じゃあ、弓自体か?
ヴァイオリンに対して弓が太いのか?
そうだ、全体的にゴツイ感じなんだ!
と思ったら。
古澤さん、トークの際に
「実は僕はヴァイオリンを弾く時に、チェロの弓を使っています」
とおっしゃっいました。
だからか~!
そして古澤さんの弓。
やっぱり太くて短い。
そこに気付くとは、私もそれだけチェロを
凝視してきたってことよね~、なんて一瞬感慨に耽ってしまいました。
ちなみになぜチェロの弓を使うようになったかというと、演奏会に弓を持って行くのを忘れてしまったそうで、たまたまチェロの弓を2本持っていたチェリストに借りたそうです。
で、それで弾いた時に「自分が探していた弓はこれだ!」と思ったとのこと。
それからずっとチェロの弓を使われているそうです。
「世界中で僕だけでしょう」なんておっしゃっていました。
来年1月にもこのホールでコンサートが行われます。
今回とは趣が異なり、純粋にクラシックの演奏会になるのではないかと。
だってプログラムがオール『バッハ』ですもの。
しかもCoCo壱の社長さんから、18億のストラディヴァリウス “ サン・ロレンツォ ” を貸与されての演奏会。
18億の音色を4000円で聴く
何とも贅沢な話です
楽しみ、楽しみ