基本的に俺の周りには変人が多い。30歳過ぎて
世間で言うところの「いい歳」で、それなりに社会的地位もでき、
うまくやっているつもりかも知れないが、俺からは逃げられない。
読んでくれている人は悲しいくらい少ないが、それでも告発を
続けていくつもりだ。心あたりのある人、覚悟して欲しい。

栄えある一人目は「ブログ作ったよ、見てくれや
という俺からの親切なメールに対し「見たよ。ノーコメント」
と言う吐き捨てるようなレスをくれた『よしあき』、キミだ。

こいつは関西以西在住の人間には「あばれはっちゃく」くらいしか
ピンとこないであろう群馬県出身のモンスターである。

俺の今までの人生を振り返って見て、
こいつほどの『自己陶酔型人間』には、
ついぞお目にかかったことがない。
第一、たかだか18歳くらいのガキが日常会話の中で
「~論破してやってさぁ」なんて普通言うか?

昨年、美人と結婚したばかりのよしあき、
「ヘッポコ君には何を言われるかわかんないから」と、
俺にスピーチさせてくれなかった因果が今ここで巡ってくる。

【満員電車伝説】
東京の通勤ラッシュは本当に想像以上で、田舎の電車に
慣れていた俺にとっては「座る」というのは最高の喜びであった。

その日もいつものように、よしあきと一緒に立っていたのだが、
フッと俺達の前の一席が開いた。

「座れば?」
本当は俺が座りたくて仕方がなかったのだが、
知り合って日も浅く打ち解けても無かったので、
一応、礼儀として勧めてみた。

すると、よしあきは
「いやっどうぞ!俺、立ってるの好きだから」

確かによしあきはガタイもそこそこ良く、
意味の分からないシャドーボクシングの真似事もしていたし、
「人間と言うものはねぇ・・」「生き方とは・・・」と
のべつもなくお説教をかます優等生タイプの人間だったので
「そうか勉強だけでは身体がナマるし、足腰を鍛えてるんだな。
やっぱ、ストイックよしあきは違うわぁ」と感心したものだった。

しかし数日後、またまた二人で電車に乗っていた時のこと。
前回と同じような状況になり、
今度は一人分どころか一度にに2~3人分の席が空いた。

当然のように座る俺。
すると「立ってるの好きだから」
「全くヘッポコはだらしねぇなぁ」
と言わんばかりに
毅然として座ることを拒絶したはずの、よしあきが

「はぁ~疲れたぁぁとばかり
腰を下ろしたのだ。



「あれっ!?立ってるのが好きなんじゃ・・・?」

「そんな訳ないだろうぅぅ」
ほとほと呆れたようによしあきは言った。

・・・ようするに痩せ我慢だったわけだ。

そんな感じで、訳の分からない見栄を張り続け、
出会った頃は連日、朝の4時くらいまで猛勉強し
「明治大学に行って考古学を学びたいんだ!
と青雲の志に燃えていたよしあきも、その正体が明らかに
なるにつれ、遊び人達が周りに集まるようになり、
部屋はタバコの煙で1m先も見えないアヘン巣窟のような
溜り場と化してしまった。
高校時代に真面目一本槍で
ギャンブルには一切の免疫がなかったのも災いしてか、
すすめられるままに覚えたパチンコ、マージャンに
どっぷりとハマってしまい、連日連夜「ポーン!チー!」といそしみ
その腕前が急上昇するのに反比例して
成績はみるみるうちに下がっていき、結局
その年はすべての受験に失敗した。(何故か俺まで・・・)


現在は外食産業で頑張るよしあきくんへ・・・
結婚おめでとう、スピーチ用のネタはこれです。
嫁さんに読まれたら離婚一直線のネタも
たっぷりご用意してますよでも、安心して!
「お金に困った時用」に取っておくからね