「マネージャー、お誕生日おめでとうございます。」


さっきから姿が見えないと思っていたら
最近の俺がハマッているバナナジュースと
タバコを手に持って面前に現れたチマチマ。


うやうやしく俺に手渡す。



全くの思いがけない展開に


嬉しいよりも先に「なぜ?」と素で思った。



「へッ?何で?」



「いつもお世話になっていますから」



周りのスタッフが息を呑んでこのサプライズな光景を見つめる。












偉いッ!!



「誠意は金で見せなさい」が俺の身上であり
それを熟知した上でのこの行動は素晴らしい!





「宮●くん・・・中○くんからこんなん貰ったで!(*`▽´*)」




普段のケチっぷりを知っているチマチマの
太っ腹ぶりに唖然とした立ち尽くす宮●。

ややパニック状態だ。


しかし、すぐに体勢を立て直し


「じゃ、じゃぁ僕はミオミオ(俺のハマっているタコヤキ)買いに行ってきます。ヽ(  ̄д ̄;)ノ」

と駆け出そうとした。



こいつはチマチマに強いライバル心を持っており
何かにつけて煽ってやると面白いのだ。



「宮●くん、こういうのはインパクトなんよ。
最初に中○くんがやった以上、二番煎じでは効果ないで(`ー´)イヒヒ」


そういうと宮●はすごくしょげた顔をする。


俺の歓心を得ることで
マジで出世できると思っているからカワイイもんだ。


俺にそんな権限は一切ないのに・・・プププ。



そんな喧騒の中、神戸娘だけが


「中○さん、ホンマに自分の意志で買って来たん?

石●マネージャーに言われてじゃなくて??

ホンマに自分の意志で???・・・

ホンマに??

ホンマに?」


とずーーーーーーーッと訊いていた。






                野心満々ゴマすりコンビ