「今日、昼メシ何食う?」
チマチマに聞いてやる。
俺が何も聞かなければ
黙っていつものヤツ(チマチマセット)にするに
決まっているシブチン野郎だが
敢えて聞いてやることで
「何にしましょうか?」という答えに誘導し
別のモノを食わせるようにする知能犯の僕。
「カレーにするか?」
「そうですね、そうしましょう。」
と答えるのかと思いきや、さにあらず
「昨日、皆さんは何を食べられたのですか?」
と昨日のオーダーを聞いてきた。
「あー?、お好み焼。」
岡山にあって珍しい広島風お好み焼屋さんを
発見し、ここ最近食いまくっている。
昨日も宮○を巻き込んで食ったのだ。
「あれ、旨いですよね・・・」
そういえば、数日前
こいつにも無理やり注文させて食わせたのだった。
「お好み焼にするか?」
「いいですね。」
嬉しそうだ。
「でも、昨日も食ったしな~。やっぱカレーにしようか?」
「カレーにしましょうか・・・」
残念そうだ。が、そんなことは俺には関係ない。
「じゃあココイチに電話注文するから
みんなに何がいいか、聞いて来い!」
俺とチマチマ以外はタバコ休憩に行っている。
「はい、わかりました。」
ゾロゾロと事務所に戻ってくる部下たち。
「何にする?メニュー表から選べや。」
「僕、牛しゃぶカレーにします!」
「わたし、チキン煮込みカレーにチーズトッピングゥ♪」
「俺は何にしようかなぁ・・・トンカツカレーは衣が気になるし・・・う~ん。」
じっと黙っているチマチマに聞いてみる。
「中○くんは何にすんの?」
「・・・・」
しばし、沈黙の後、意を決したように言った。
「僕は今日はカレーは止めておきます。」
「えっ?そうなん?・・・じゃぁ何にすんの?」
「お好み焼にしていいですか?」
昼メシ食うのに何で俺の許可がいるんだ?
意味が分からないが俺に怒鳴られ過ぎておかしくなったのかしら。
「あっそう、じゃあ買いに行ってくれば?」
「はい。」
さっきまでの恨めしそうな顔からは一変して
根暗なあいつにしては珍しくスキップする勢いで事務所を飛び出していった。
よほど、気に入ったのだろう。
まぁ広島男子としては
故郷の食事を「うまい」と思ってもらうのは悪い気はしない。
俺たちがカレーを食い終わり
やっとチマチマが戻ってきた。
随分、待たされたのだろうが
とにかく、手にはお好み焼きの入った包みを持っていた。
「中○さん、余程、気に入ったんですね。」
「中○さん、お好み焼きじゃなくてチマチマ焼きでしょ?」
同僚や後輩に冷やかされるチマチマ。
でも、何言われても嬉しそうだ。
勇気を出して俺の誘いを断り、ヤツにしては奮発した昼飯。
さぁ、お楽しみの「お好み焼
」

しかし・・・この直後
客が入れ替わり立ち代りやってきて
嵐のような忙しさになり・・・
食事どころではなく、落ち着いた頃には
結局、冷え切ったお好み焼を食べる羽目に・・・。
電子レンジの前に立って
温まるのを待っているチマチマの後ろ姿は
確実に怒っていた。
チマチマに聞いてやる。
俺が何も聞かなければ
黙っていつものヤツ(チマチマセット)にするに
決まっているシブチン野郎だが
敢えて聞いてやることで
「何にしましょうか?」という答えに誘導し
別のモノを食わせるようにする知能犯の僕。
「カレーにするか?」
「そうですね、そうしましょう。」
と答えるのかと思いきや、さにあらず
「昨日、皆さんは何を食べられたのですか?」
と昨日のオーダーを聞いてきた。
「あー?、お好み焼。」
岡山にあって珍しい広島風お好み焼屋さんを
発見し、ここ最近食いまくっている。
昨日も宮○を巻き込んで食ったのだ。
「あれ、旨いですよね・・・」
そういえば、数日前
こいつにも無理やり注文させて食わせたのだった。
「お好み焼にするか?」
「いいですね。」
嬉しそうだ。
「でも、昨日も食ったしな~。やっぱカレーにしようか?」
「カレーにしましょうか・・・」
残念そうだ。が、そんなことは俺には関係ない。
「じゃあココイチに電話注文するから
みんなに何がいいか、聞いて来い!」
俺とチマチマ以外はタバコ休憩に行っている。
「はい、わかりました。」
ゾロゾロと事務所に戻ってくる部下たち。
「何にする?メニュー表から選べや。」
「僕、牛しゃぶカレーにします!」
「わたし、チキン煮込みカレーにチーズトッピングゥ♪」
「俺は何にしようかなぁ・・・トンカツカレーは衣が気になるし・・・う~ん。」
じっと黙っているチマチマに聞いてみる。
「中○くんは何にすんの?」
「・・・・」
しばし、沈黙の後、意を決したように言った。
「僕は今日はカレーは止めておきます。」
「えっ?そうなん?・・・じゃぁ何にすんの?」
「お好み焼にしていいですか?」
昼メシ食うのに何で俺の許可がいるんだ?
意味が分からないが俺に怒鳴られ過ぎておかしくなったのかしら。
「あっそう、じゃあ買いに行ってくれば?」
「はい。」
さっきまでの恨めしそうな顔からは一変して
根暗なあいつにしては珍しくスキップする勢いで事務所を飛び出していった。
よほど、気に入ったのだろう。
まぁ広島男子としては
故郷の食事を「うまい」と思ってもらうのは悪い気はしない。
俺たちがカレーを食い終わり
やっとチマチマが戻ってきた。
随分、待たされたのだろうが
とにかく、手にはお好み焼きの入った包みを持っていた。
「中○さん、余程、気に入ったんですね。」
「中○さん、お好み焼きじゃなくてチマチマ焼きでしょ?」
同僚や後輩に冷やかされるチマチマ。
でも、何言われても嬉しそうだ。
勇気を出して俺の誘いを断り、ヤツにしては奮発した昼飯。
さぁ、お楽しみの「お好み焼
」
しかし・・・この直後
客が入れ替わり立ち代りやってきて
嵐のような忙しさになり・・・
食事どころではなく、落ち着いた頃には
結局、冷え切ったお好み焼を食べる羽目に・・・。
電子レンジの前に立って
温まるのを待っているチマチマの後ろ姿は
確実に怒っていた。