電車通勤など
浪人生の時の3ヶ月くらいしか経験がない俺。
思えば小・中・高とすべて近場の学校に通い
大学時代は貧乏寮ながら大学から歩いて数分の場所に立地し
就職してもマンションを借り、
チャリンコで10分程度のところに職場はあった。
学校や職場なんぞ
「歩いて通う」か、せいぜい「チャリンコで通う」
のが当たり前の俺の32年間の通勤・通学記。
職場の先輩や後輩が
「電車の時間がないんでぇ~」
「終電が・・・」とか言って時計をチラリと見る
そんな話を聞くたびに
「電車通勤は大変ですね。」だの
「いっそのこと車で通えばええじゃん!」などと、
電車通勤に対して批判的な発言をしていた俺だが
実は少し憧れていたことを、ここに告白する。
「いつか電車とかで通勤するような生活するんかぁ・・・」
漠然と思っていたウブな俺。
そして時が経ち・・・
かつての俺が少し憧れていた電車通勤は現実のものとなる。
しかも
「新幹線通勤」という滅多に無い形で。
運がいいのか、悪いのかは分からないが
貴重な経験をしていることだけは間違いないだろう。
考えられない程、遅い時間に目覚めても
チャリンコさえブッ飛ばせば
アッという間に自分の机にふんぞり返っている・・・。
そんな夢のような生活は3月の末日で終了している俺。
今では「この電車に乗れば何時ごろ職場に着く!」
という計算の元、ギリギリまで睡眠を貪り
遅刻しそうになったら、赤信号などすべて無視し
対向してくる高校生を威嚇しながら
鬼のような形相で駅までチャリンコをこぎ
前を歩いているおっさんを突き飛ばすほど
ダッシュで階段を駆け上がり
新幹線のプラットホームで息も絶え絶えになりながら
空いてる席を物色する新幹線通勤の俺。
今日なんて、いつものように計算されつくした時間に起床し、
高速で着替えや歯磨きをすませ部屋を出ようとしたら・・・
チャリンコの鍵がない(T_T)
駅までの距離を歩いていくことは
緻密に計算された俺の通勤計画にはない。
チャリンコが必須だ。
必死で独り言をいいながら探す・・・
「ないっ!」
「どこじゃい?」
「オラッ、でてこいや!!」
誰に言っているのか自分でもさっぱり分からない。
あった!!!
ポケットに放り込み、いつものように高速スピードで駅まで・・
おりゃあぁぁぁぁぁl!!!!
俺の自転車のペダルはグルグルで書けるほど高速回転していた。
まるで漫画みたいに。
駅に着き、全身で前方を歩く人達を威嚇しながら
猛ダッシュで駆け抜ける32歳。
俺はいつからこうなってしまったのだろう・・・。
結局、お目当ての「ひかり」には置いていかれ
一本遅い「こだま」に乗った。
責任者として、遅刻をしては部下に示しがつかない。
イライラしながら窓の風景を睨む。
目的駅につき、そこからさらにバスに急いで乗る。
はよ、行けやッ、このボケバスがっ!!
関係ないバスに内心毒づく俺。
「あれッ??」
バスは俺の職場の方向に行くと見せかけて大きく右折した。
「えっ????」
ブロロロロ・・・。
慌てて降車ボタンを押し、
たった一駅で降りそのまま歩いて職場に行った。
もちろん、遅刻した。
先に来ていた部下達にはキレ気味に
「バス間違えたわ!!」と言い放ち、誤魔化した。

帰りの新幹線のお供。
浪人生の時の3ヶ月くらいしか経験がない俺。
思えば小・中・高とすべて近場の学校に通い
大学時代は貧乏寮ながら大学から歩いて数分の場所に立地し
就職してもマンションを借り、
チャリンコで10分程度のところに職場はあった。
学校や職場なんぞ
「歩いて通う」か、せいぜい「チャリンコで通う」
のが当たり前の俺の32年間の通勤・通学記。
職場の先輩や後輩が
「電車の時間がないんでぇ~」
「終電が・・・」とか言って時計をチラリと見る
そんな話を聞くたびに
「電車通勤は大変ですね。」だの
「いっそのこと車で通えばええじゃん!」などと、
電車通勤に対して批判的な発言をしていた俺だが
実は少し憧れていたことを、ここに告白する。
「いつか電車とかで通勤するような生活するんかぁ・・・」
漠然と思っていたウブな俺。
そして時が経ち・・・
かつての俺が少し憧れていた電車通勤は現実のものとなる。
しかも
「新幹線通勤」という滅多に無い形で。
運がいいのか、悪いのかは分からないが
貴重な経験をしていることだけは間違いないだろう。
考えられない程、遅い時間に目覚めても
チャリンコさえブッ飛ばせば
アッという間に自分の机にふんぞり返っている・・・。
そんな夢のような生活は3月の末日で終了している俺。
今では「この電車に乗れば何時ごろ職場に着く!」
という計算の元、ギリギリまで睡眠を貪り
遅刻しそうになったら、赤信号などすべて無視し
対向してくる高校生を威嚇しながら
鬼のような形相で駅までチャリンコをこぎ
前を歩いているおっさんを突き飛ばすほど
ダッシュで階段を駆け上がり
新幹線のプラットホームで息も絶え絶えになりながら
空いてる席を物色する新幹線通勤の俺。
今日なんて、いつものように計算されつくした時間に起床し、
高速で着替えや歯磨きをすませ部屋を出ようとしたら・・・
チャリンコの鍵がない(T_T)
駅までの距離を歩いていくことは
緻密に計算された俺の通勤計画にはない。
チャリンコが必須だ。
必死で独り言をいいながら探す・・・
「ないっ!」
「どこじゃい?」
「オラッ、でてこいや!!」
誰に言っているのか自分でもさっぱり分からない。
あった!!!
ポケットに放り込み、いつものように高速スピードで駅まで・・
おりゃあぁぁぁぁぁl!!!!
俺の自転車のペダルはグルグルで書けるほど高速回転していた。
まるで漫画みたいに。
駅に着き、全身で前方を歩く人達を威嚇しながら
猛ダッシュで駆け抜ける32歳。
俺はいつからこうなってしまったのだろう・・・。
結局、お目当ての「ひかり」には置いていかれ
一本遅い「こだま」に乗った。
責任者として、遅刻をしては部下に示しがつかない。
イライラしながら窓の風景を睨む。
目的駅につき、そこからさらにバスに急いで乗る。
はよ、行けやッ、このボケバスがっ!!
関係ないバスに内心毒づく俺。
「あれッ??」
バスは俺の職場の方向に行くと見せかけて大きく右折した。
「えっ????」
ブロロロロ・・・。
慌てて降車ボタンを押し、
たった一駅で降りそのまま歩いて職場に行った。
もちろん、遅刻した。
先に来ていた部下達にはキレ気味に
「バス間違えたわ!!」と言い放ち、誤魔化した。

帰りの新幹線のお供。