疲れたら甘いものが欲しくなる。

頭脳労働の俺達はついついチョコなんぞ
つまみながら仕事をする。

職場にはチョコ好きのコがいるので
いつもおすそ分けを頂戴しているのだ。

ストレス満載の仕事の中
チョコを口に含むひととき、それはプチ至福の時間









・・・って、強烈個性!!!
何で、アンタだけバナナ食ってんだよ?(゚□゚)







「あのぉ・・・そのバナナどこで買ったんスか?」
勇気を出して聞いてみた。






するとパンフレットを熱心に読み続ける強烈個性
俺の質問にこう答えた。







「あー?、うん」






強烈個性の話を書き始めてから
社内の人からの反応は多く、俺も今では彼の行状をみんなに
伝えていくのが仕事のような気がしている。


しかし、俺の本来の使命は
野生動物の生態を記録することではない。

なんちゃって管理職の俺には部下もいて、
彼らの育成こそが急務なのだ。

しかし、現在俺たちの置かれている
異常な程の激務においては当然落伍者も出る訳で
最近も一人、新人の女のコが「辞めたい・・・」と言ってきた。

普通に入ってくれば
手取り足取り教えてくれる先輩がいる。

俺もそうやって育ててもらった。
でも、現状では誰にもそんな余裕はない。
キャパ以上の仕事をし、みんな疲労困憊なのだ。

彼女らは自分で精一杯やるしかないのだ。
どんなに辛い思いをしているのだろう。

俺の所属する会社に人生をたくし
頑張っていこうと一時でも決めてくれた人間の退職依頼である。

夢や希望も捨てて切ない思いをして
また無職の荒波に身を投じるのだ。

どんな思いでそんな選択をしたのか
彼女の心中を思った時、俺は胸が苦しくなった。

自分のことはともかくとしても
ルーキーの彼らには夢や希望を実現し、充実感や喜びを見つけて
勿論、金銭的にも潤ってからそういう決断をして欲しい・・・
格好つけてる訳じゃないがそう思っている。



九州アニキや他の人は分かってくれるだろう
俺のそんな気持ち。






しかし強烈個性先生

『やっぱ、あれやな・・男やて
職場に格好ええ男がおらんかったから違うか?

今、職場に男おんの石○マネージャーと
中○だけやろ?
そらいかんわ。
格好ええ男も、一人いるって!

そしたら辞めんわ。
石○マネージャーも男性採用したらどうや?

ええ男入れたら辞めんて。絶対。
絶対に男やでぇ・・

なぁ、そう思うやろ?
そのコが辞めたいんは
エエ男がおらんからやって・・』



その後も延々と彼の講釈は続いた。







ヨッシー・・何て言うかさぁ・・・
生まれて初めて『この人を生んだ親の顔が見たい』
って心から思ったね。僕。