以前から何となく思っていたのだが
女性って男性より偉いのではないだろうか?

こう言えば我が職場の誇る男尊女卑界のカリスマ、アゴ男は
自慢のアゴを突き出して抗議するかも知れない。

一般的に女性の方が男性よりもストレスに強いと言われているし
基礎代謝も女性は男性よりも20から30%も低く、
これは生命を維持するには有利らしい。

平均寿命だって7年くらいは長い。
(これは世界的に見てもそうらしい)
また学生時代に学んだ染色体、
女性はXXで男性はXYの染色体となっているが
X染色体は生きていく為に必要な遺伝子がY染色体よりも満載されており
X染色体を二つ持っている女性は染色体を使い分けたり、
X染色体の一つが傷ついても、もう一つの染色体で生命の維持したりする(らしい)
とにかくストロングに出来ているんだな。

ガキの頃、「男の子は強く」「女の子はやさしく
と教育されたような気がするが、
元々弱い男族は強くなる必要があるし
女族のバーゲン会場などで見せるあの強さは
「やさしさ」で中和する必要があるってことか。

ついでに言えば、小学生の時って
男子は「くん付け」女子は「さん付け」で呼んでいたけど
社会人になれば『くん付け』ってどちらかと言うと年下とか後輩に「立場が下の人」に使うし
さん付け」は先輩とか「目上の人」に使っている。

尻にしかれる亭主ってバカにしてたけど
男女の関係としてはそれが本来正しい形だった訳だ。

俺がそう思うキッカケになった数年前のある日の話を書こうと思う。
あちこちに話しまくったネタではあるが、おさらいをしたい。

それはとても太陽の眩しい夏の日の午後だった。
俺は事務所のあるビルから
道路を挟んで向かいにあるハローワークに行く用事があった。

横断歩道はかなり遠くにあり、
わざわざそこまで行くのは時間のロスになるため
目の前の道路をいつも渡っていたのだが
その日もいつもと同じように目の前を通る車の流れが切れるのを待っていた。

右斜め前方にその女の人は立っていた。
黒い服を着た20代中盤くらいの若い女性。

やがて車の流れも切れ、向こう側に渡れる絶好の機会が訪れた。
一足先に横断する女の人。
俺もその後について小走りに渡る。

そしてそれは起こった。

渡りきったところにその女の人は立っていて
俺が歩道にたどり着いた時
その女の人は振り返ってこう言った。



『私に何か用ですか?』



・・・(゚д゚)ハッ??
「いえッ・・別に・・」
見ず知らずの人にいきなり話しかけられたら、誰だってこうだろ?
その後、信じられないことをその女は言った。



『何で私のあと、ついて来るん?』




ハァ?(゚д(゚д゚)д゚)ハァ?
何を言ってんだ?この女??
この暑さだし狂ったのか?もしかして知り合い?でもこんな知り合いいないし
誰かと間違えてんのか?ドッキリカメラ?それとも俺の後ろに誰かいるの?
1秒くらいの間にグルグルと考えが巡る。
いずれにせよ、誤解は解かねばなるまい。



「はぁ??何言ってるん・・・」紳士的に言いかけた時だった。



『いつも私の後つけてるよなぁ?
パチンコ屋にもおったしなぁ?』

目は怒りに燃えているし、憎悪に満ち溢れている。
この女、真剣に怒っとる。


今では考えられないが当時の俺には休日というものがあり
実際に休みの日に行っていた。その時に会っていたのだろうか?
一瞬、動揺する。

『目の前のハローワークに行くつもりで偶然、お前と居合わせただけで、
そもそもお前なんか全く知らんし、何を言ってるのか意味がわからんわ。
だいたいお前みたいなブスを誰がつけまわすんじゃ、ボケッ!
勘違いすな、このクソ女!!病院行って診てもらえッ!このキ○ガイッ!!!』

と言ってやるべく
「いやッ・・・そこのハローワークに・・」
と言いかけたところで、


『言ってやったわ(`ヘ´)』と、ばかり
その女はクルリと踵を返しスタスタと向こうへ歩き始めた。


しかも、俺の目的地である『ハローワーク』に入って行きやがる(゚□゚) アングリ


一方的に言われ、混乱の収まらない俺も
夢遊病者のようにハローワークに向かった。


・・・しかし、今度はハローワークの公衆の面前で
「何ついて来てんの?」と騒がれたら?
うら若き女性の『変な人につけまわされてるんですぅ』発言と
同揺のあまり挙動不審になっているスーツ姿のメガネ男・・・。

どちらの分が悪いかは一目瞭然だろう。
警察まで出動する騒ぎになるかも知れん。

しかも容疑は・・・
『ストーカー!!』ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/イヤァ~

・・・行けなかった。

こうして俺は見ず知らずの女からストーカー呼ばわりされた挙句
何も言えず注意され逃げ出した男として永遠にその女の記憶に残ることになった。


満員電車とかで無実なのに痴漢呼ばわりされた人!
俺だけはその気持ち分かるぞ!