2024年世界の皆さん、今日もお立ち寄り下さいましてありがとうございます。
慢性肝炎(B型)かつ腎機能(eGFR)ステージG4のNEGHiです。
今日は2024年3月25日のことを書きます。一部不平不満を漏らしている様に見えるかも知れません。お金の話しもしますので、心を痛められる方、不愉快に思われる方がいらっしゃったら、あらかじめお詫び申し上げます。
私自身が疑問に思っていることを、自分で納得出来るよう検討したことを書き記したメモだと解釈して頂ければさいわいです。こんな人も居るんだ。とか、こんな考え方もあるという風に「俯瞰」して頂けるとさいわいです。
この日はいつもの内科の予約診療日でした。受付を済ませたら採血をして血液検査の結果を待ちます。診察を待つ間に体重と血圧を計ります。
左は前回12月。右が今回。五十肩の痛みも無く「正しい腕の位置」で測定できました。血圧も問題なさそう。嬉しい。
【昭和43年生まれの持続感染者】
外野からから文句を言っている様に見えたらスミマセン。でも、今回はなぜ私は私の母が「外野」になっちゃうのか、を知って頂きたくて、お話させて頂きます。
血圧計の側にパンフレットが置かれてたので頂きましたが、このチラシは多分何年も変わってなくて、前にも貰ってるものでした。こういう情報は広く周知したい。と、思う反面個人的には「-の間、-までに、集団予防接種を受けたことがある方へ」という条件はとても判りにくい表現だと思います。
広く感心は持って頂きたいのですが、中途半端な知識で偏見につながることが心配です。とくに弁護士事務所など法的な手続きを代行して下さる方々のTVスポットCMも、条件に関しては、せいぜいこのチラシと同等程度にしか盛り込まれていない様に思います。
「母子感染」についてCMやパンフレットでは何も表現されていない点が誤解されそうで気がかりです。
「給付金等」に詳しくない方でもおそらく、集団予防接種の注射針を「使い回し」しなくなって以降の「水平感染」(出生後に家族以外から感染したなど)の場合には国の責任が無いことは理解出来るかと思います。上のチラシでも「注射器連続使用」は大きな文字で書かれていますので・・・。これに比較して「場合があります」は文字が小さめ。
さて、ここで昭和43年生まれ、小学校での集団予防接種で「注射器連続使用」に心当たりがある私は「給付金等」は支給されるでしょうか?
いつも「B型肝炎」カテゴリも読んで下さっている皆さんは理解して頂けているとは思いますが、「助成」は支給して頂いています。ただし「注射器連続使用」(による賠償や和解)とは無関係で高額なお薬に対しての「医療費助成」です。
私が助成を受けているお薬は1錠あたり(=1日あたり)968.4円です。お薬だけで1ヶ月あたり3万円くらい。
なので、私の目から見ると上のチラシの内容は「ウソに成らない程度に"言葉を選んでいる"」様に感じます。この感覚自体、おそらく健康な皆さんには理解してもらいにくいと思います。「何言ってるかちょっと分からないっすけど?」というのが皆さんの率直なご意見じゃないでしょうか。
【テレビCMにご不満?】
皆さんは法律事務所がTVCMなどで「最大3,600万円の給付金が」「まだ8割以上の方が給付を受ける機会を逃して」「お気軽にご相談を」と言っているのをご覧になられたことがあるんじゃないでしょうか?
そのCMの印象はいかがでしょう?「機会を逃している8割」の母数はいったい何を指すのか・・・。ご存知の方がいらっしゃったら是非教えて下さい。
平成24年1月には,国会で「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法」(B型肝炎特措法)が成立し,これによって,B型肝炎訴訟の中で訴訟上の和解が成立した方に対しては,国が「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金」(B型肝炎給付金)の名目で賠償金を支払うようになりました。
一次感染者の方がB型肝炎給付金を請求するためには,以下の支給条件を満たす必要があります。
1.B型肝炎ウィルスに持続感染していること
2.集団予防接種を受けたことがあること
3.生年月日が昭和16年7月2日以降であること
4.出生時、母親がB型肝炎ウィルスに持続感染していないこと
5.他に感染原因がないこと
北海道弁護団のサイトより
(太字・着色はNEGHiによる)
【私は限りなく・・・】
この場合(特別処置法の言うところ)の「一次感染」とは「注射針使い回し」による感染を言うそうです。
私は自己判定ながら現実的に考えると、ほぼ間違いなく「垂直感染」(母親から生まれる時にもらった)です。つまり限りなく「二次感染者」だと考えられる私が、提訴して和解まで持って行くには、二次感染を否定して、自分が一時感染者であることを主張する必要があります。私が一次感染の当事者として認められると仮定すれば上記支給条件の1~3までの条件は容易に認めてもらえる筈です。2に関しては母子手帳が残ってなくても認められる場合が多い様です。しかし4と5を証明するのは困難かと思われます。私が生まれた時に母親が感染していたかどうか証明出来るものでしょうか?それが証明出来ない状況なら、「他に原因がない」ことも証明出来ないでしょう。
【母は限りなく・・・】
ならば、昭和16年生まれの母についてはどうだろうか。現状を考えると母は限りなく「一次感染者」と言えます。無症候性キャリアです。1の「持続感染」は容易に証明出来そうです。2も比較的容易に認めて頂けるでしょう。次にふたつ飛ばして5を検証してみます。母が言うには(私の見解も)母の兄弟に持続感染者は無いそうです。5の証明はどの程度で認めてもらえるか、母の世代になってくると容易とはいいがたくなるかも知れません。さらに4の母の出生時の証明はもっと難しそうです。
【線引きは7月2日】
原告団のページにあった3番目の条件「生年月日が昭和16年7月2日以降であること」でした。母は4月産まれです。この条件によって線の外へ出されてしまうのです。私はこの条件を知ってから最近まで、この線引きの意味が分かりませんでした。
皆さんはもうお分かり頂けましたよね。いや、やっぱり私の説明では・・・?
【原告の方々が闘ってきた理由】
予防接種の環境が感染リスクがあることを、国が知っていたにも関わらず放置した。これを国に認めさせる為に闘って来られた訳です。
ということは、注射針使い回しのリスクについて昭和23年7月1日までは「国も知らなかった」ということですね。
生まれた年月に換算すると昭和16年7月2日。母の記憶によれば、母も注射針の使い回しで予防接種は受けているらしいのだけど、母の一次感染が7歳以前に受けた予防接種によるものだとしたら、国に責任は無いということになります。
母が7歳までに感染したのであれば、母はいわば「罪無き被害者」。病気を「受け取った側」です。
【事実上の実行犯】
対して私はというと・・・。なんとも皮肉なことに「国が知った日」?と考えられる日から20年後の7月1日にこの世に生まれ、おそらくその日に母の産道で感染した。国が放置していた39年余りの間に、私は生まれ、知らぬが仏でぬくぬくと、ぶくぶくと、ふてぶてしく育ち、19歳になった時にようやく国が「使い回し」をやめた時も未だ自分がウィルスを持って生まれてきたことは知らなかった。20歳になるまで献血にも行かなかったから。もちろん、これは私の言い訳です。
16歳で献血に行けるチャンス、自分がキャリアであることに気付くチャンスはあったのに、行かなかった。
最初の献血は大学に献血車が来た時だったけど「未遂」に終わった。問診票に6歳の時に脱腸の手術で輸血を受けた「可能性」について書いた為でした。その時点でも自分の血液型がB型なのは知ってたけど、血液感染症を持っているなんて微塵もうたがいませんでした。
自分が集団接種を、学校でクラスメイトたちと一緒に受けたことを思い返すと、私は感染症をばらまいた「実行犯」だということになります。母から見れば「自分は被害者」なのに「加害者の親」でもある。
「お前さえクラスに居なければ・・・」実行犯を知ったクラスメイトは私に言いたいことでしょう。
けれども・・・。クラスメイト全員が皆私と同じ母子感染者ばかりだったら?二次感染者ばかりだったら?感染者がマジョリティで感染していない人がマイノリティなら?それでも二次感染者がクラスに居ない方が皆の幸せなのでしょうか。
【生まれた時から】
生まれてこなければ良かったのでしょうか?
私の様なウィルスばらまき"実行犯"は注射器使い回し"実行犯"とともに39年余り「国からは」放任されていた訳です。
その間私の様な垂直感染による、生まれながらの二次感染者として、"一次感染者の感染源"として生まれ続けていた訳です。
この場合、国の責任の取り方ってどうなんでしょう。
「旧優生保護法(1948年~1996年)」はB型肝炎のリスクを国が認知したのと同じ年から、平成8年まで存在していた日本の法律です。この法律は不良な子孫の出生を防止することと、母体の保護が目的だったとされている様です。
結果論ですが、矛盾していると思いませんか?かたや感染を広げるリスクを持って生まれてくる人たちが放置され、一方では不良な子孫という理由で生まれてくる命が制限されていたのですから。
汚いお金の話しをすると、嫌われるのは仕方ないと思いますが・・・。お金って皆さん好きだし、皆さん嫌いでしょ?多くの方の感心事だと思うから・・・。
ふつうはね・・・。それが詐欺であると知ってても、深い思慮なく手を染めてしまったとしてもよ・・・
バイト代くらは貰っててもええんちゃうん?国の責任が認められれば、最大3,600万円。認められない母子感染者は一月あたり1万円を超えた分だけの助成なのです。同じ病気なのに、線引きされて線の外に居る親子もあるのです。
親は犯人なき被害者。子はその被害者から生まれた加害者。
恨み言を言うようで、読んで下さる皆さんに理解を求めるのは大変恐縮です。不快にさせてしまうこと、お詫び申し上げます。もう少し一緒に考えて頂ければ幸いです。
【"線引き"でハッキリしたこと】
国が一次感染者に対して一定の責任を認め、和解金を支払うためには、当然ながら線引きが必要だと思います。
けれどもハッキリと線引きされたことによって・・・。
その線引きによって"B型慢性肝炎の患者"というマイノリティから"一次感染者"と"二次感染者"というさらなるマイノリティに分断している
と気付きました。私の母は「一次感染者」私自身は「二次感染者」。私の母は和解金をもらうには「生まれて来たのが早すぎた」のです。私も母も「争うこと」は望んでいませんので、その「線引き」を見直す訴訟をおこすつもりはありません。
一次感染の可能性がある方々に対しては当然の権利として提訴、和解金受け取りに向けて動いて頂きたいと思います。
ブログを見て下さる皆さんにおかれましては・・・
"慢性肝炎だから、国を提訴すれば50万円~3,600万円くらいもれなくもらえる"訳ではない。
"言ったもの勝ち""訴訟起こしたもの勝ち"というモノでもない。
肝炎訴訟の和解金に関するCMをテレビなどで見かけたら、それだけ、思い出して頂ければ有り難いです。
集団訴訟は、その集団から外れる人も居るのです。
あなたの「健康な」身体には沢山の種類の常在菌が、あなたの健康な細胞と共生している。私が指摘するまでも無くご存知ですよね。常識の話しでスミマセン。
「内科学/西村書店」にヘルペスウィルス感染症についての表があります。これによると日本人成人の「単純ヘルペス1型」の感染率は高齢者で80%以上だそうです。水痘・帯状疱疹ウィルス、EBウィルス、ヒトヘルペスウィルス6,7の感染率はいずれも95%以上となっています。
「水疱瘡を経験舌人は多い」とか「ヘルペスウィルスは一度感染すると神経節に潜みつづける」といったざっくりした印象は持っていましたが、一口にヘルペスといってもいくつも種類があり、感染率は想像以上で驚きました。
EBウィルスに感染すると殆どの人は風邪の様な症状が一時的にみられるそうですが、一部にはがんや難病を発症するそうです。
あなたはあなた自身が95%の側に居るのか、5%の側に居るのか、ご存知ですか?
B型肝炎の感染率は100人に1人だそうです。この数字を信じるなら私は1%の側。
マジョリティから見たマイノリティは目立つかもしれませんが、目立つ=危険ではないこと、ぜひ考えてみて下さい。
あ、そうそう「お前は個人的に"危険人物"でしょ」というのは否定しません。それでも共生仲間と認めて頂けるなら、嬉しいです。
【検査結果とか】
この日の検査結果。
腎機能が落ちてます。
【お支払いとか】
この日の自己負担額。
毎回累計は同じなんですけどね。
10000円を超えた分は助成して頂いております。
ほんとこれだけでも充分有り難いです。公的助成・共助へのご負担ご協力ありがとうございます。
【箱が開いてる件とか】
ここのとこ、製薬会社やサプリメントに注目が集まっているからでしょうか、お薬の処方のされ方が気になっています。
今回91日分処方して頂きました。この箱は30錠入りで箱の中にはボトルと・・・。おそらくメーカーが添付した取扱説明書が同梱されていた筈ですけど、薬局で受け取った段階でこの様に外箱が開封されていました。
3箱と1錠で91錠なのですが、どの箱も瓶の封は開けられていないのに外箱は開いています。
トリセツを抜き取る理由はどこにあるのだろう?次回には訊いてみよう。
またね