11月30日。・・・までにはもう一回行っておきたいよねぇ。なんて言いながら、あっという間にその日が来ちゃいまして・・・。

 

 

あちゃ~。このボード、やっと見に来られたと思ったらカウントダウン「ゼロ」ですよ。

 

何がラストランって・・・

 

徳島県海陽町の海部駅と高知県東洋町の甲浦の間を走る阿佐海岸鉄道阿佐東線の車両がデュアルモードビークル車両での運用となるため11月30日をもって引退しました。

阿佐東線は国鉄時代に「阿佐線」として一部工事着手、現在の牟岐線の牟岐~海部間(11月からは牟岐~阿波海南間がJR牟岐線)も阿佐線の一部として工事が進められ、'73年に開業した区間です。

海部から先の区間は'80年2月には宍喰までレールが敷設され、工事が継続されれば高知県の土讃線後免駅までのレールが繋がり、国鉄の列車が走る予定でした。

その後甲浦まで延伸して第三セクターの阿佐海岸鉄道阿佐東線として'92年3月に開業しました。

 

全長8.5km、駅数3駅のみという小さな鉄道なので車両は上記の「しおかぜ」と「たかちほ」2両のみでした。

 

ASA-100形「しおかぜ」

は開業当時からの車両で、2008年6月の脱線事故で引退したASA-200形「あさしお」とも新潟鐵工所製。

 

ASA-300形「たかちほ」

は「あさしお」の代替車両として九州の高千穂鉄道から譲渡された車両で2009年夏、北九州から徳島港へのオーシャンフェリーに乗ってやってきました。

 

 

ASA-100,200形と比べると角張った印象です。こちらも新潟鉄鋼製で高千穂鉄道時代にはTR-200形TR201、愛称名「かぐら」として同鉄道休止まで活躍していました。

 

 

しおかぜのカラーリングデザインは公募によるものだそうです。

たかちほのカラーリングは2010年までは高千穂鉄道時代そのままでした。

 

たかちほ号は2010年からはすだちくん、ぽんかんくんのキャラクターが描かれたオリジナルデザインになりました。

 

 

夏にはしおかぜ車内に風鈴が飾られたり・・・

 

冬にはたかちほ車内にツリーやイルミネーションが施されました。

サンタクロース列車ではサンタさんからお菓子のプレゼントも。


牟岐線を自走で徳島駅までやってきたこともありました。

 

2019年3月9日。JR北海道から借り受けのDMV「Darwin」(黄色い車両)と阿佐海岸鉄道が発注し、この日初めてお披露目のDMV「未来への波乗り」(青い車両)、そして高架の上は「たかちほ」。

北海道のDMVはこのお披露目イベントのあと、「波乗り」を載せてきたトレーラーがそのまま北海道へ向けて連れ帰ったので3者(3車?)が揃うのはこの日だけ。

「たかちほ」と「Darwin」から『後は頼んだぞ』と声をかけられたかどうかわかりませんが、「波乗り」くん、二人からの期待の大きさにやや萎縮してる?

 

今回は過去画像ばかりになってしまいましたが、30日のラストランの様子は次回にまた。

寝坊してロケットダッシュ?で出かけましたが、「たかちほ」のラストランには間に合わず、最終日はASA101「しおかぜ」しか撮れませんでした。

 

え?NASAに行ったんじゃなかったの?て?

 

はい。行きましたよ。

 

徳島バス南部のNASAバス停。

海外渡航が気軽に出来ない昨今の状況、本家NASAに行った気分で徳島県のNASAに是非お越し下さいませ。

「NASA湾」ののどかな風景も次回ご紹介します。