通っていたプールも年末に辞めて、毎週の空手も辞めると言う息子
『なんでもかんでも途中で辞めてさ。なにをしたいのさ。』
と聞くと
「まいにちオモチャであそんでたいしテレビみてダラダラしたい。」
……。
『ほかには?』
「大工さんになりたい。」
と言うので
「わかった。じゃあとりあえず、これをひとりで作ってくれよ。ドライバーの回せないところはお父さんやるから。」
と言って家に届いたボックスを作ってもらうことにした。
「うん、わかった。あしがくさいおじさん〜。」
と言われ、え?
(ばか言え。昔から『年中無臭』と言われてきたこの俺だぞ。)
足を嗅いでみると、、あぁ、、くせぇ、、うぅ、うそだろ
ショックで死にたくなった。
足の匂いを嗅ぐ俺。
家具を組み立てる息子。
『家具』と『嗅ぐ』
うまくととのえたいけど
ととのわない。
息子よ
選ばなくても
足の臭いおじさんにはなってしまうんだ。
どうせなら、かっこいいけど
足が臭いおじさんになれよ。
俺も頑張る。
それにしても足くさいなぁ
どうしよう。
とりあえず頑張る息子に嗅がせてやろう。