この間、
宴会の最後に
みんなで
~しばてん音頭~
=1=
こーれがねェ たまるかネ ゆうべの夢に ネート チャッ チャッ
好きなあの子の手を引いて
おんしゃなんなら おらしばてーんよ
おんちゃん相撲取ろ取ろーちや チャッ チャー
*ハッケヨイヨイ ハッケヨイヨイ コリャ
ハッケヨイヨイ ハケヨイヨイ ソレ
ノコッタノコッタ マダマダ ノコッタ
=2=
さーんごねェ 十五夜ネ 桂の浜に ネート チャッ チャッ
岩に龍馬の立ち姿
おんしゃなんなら おらしばてーんよ
おんちゃん相撲取ろ取ろーちや チャッ チャー
(* くり返し)
=3=
ほーれてねェ 通うたネ はりまや橋で ネート チャッ チャッ
買うたかんざし珊瑚玉
おんしゃなんなら おらしばてーんよ
おんちゃん相撲取ろ取ろーちや チャッ チャー
(* くり返し)
=4=
来てみやェ 相撲取ろネ がいには ほーらぬ ネートチャッ チャッ
お前十八花盛り
おんしゃなんなら おらしばてーんよ
おんちゃん相撲取ろ取ろーちや チャッ チャー
(* くり返し)
これ、なかなか盛り上がるんです♪
さて・・・この『しばてん』って、何かというと、
高知では有名な妖怪?とでもいいましょうか・・・
甲羅やお皿はないが河童によく似た愛嬌のある男の子の妖怪で極め付きの相撲好き。
夕暮れ時、町外れの道を行く人、特に酔っ払いに「相撲取ろう」とせがみ、何度も相撲を取っていると、気がついたら大木(岩)相手に独り相撲、酔人は化かされていたそうです。
ふ~ん。
しばてんは河童に似てるけど河童の事ではないがですね~
そーか・・・
高知で河童といえば
「えんこう」って言いますもんね~。。。
両方とも一度会ってみたいような。。。
みたくないような。。。
どっちかな~~~?
| |д・)
ちょっと、ここで
『しばてん』にまつわるお話を一つ。。。
~「しばてん」の悪戯~
赤岡に大黒屋友右衛門という魚屋があった。
友右衛門は毎日魚を荷なって近郷へ売りに回っていた。
或る日新改村まで売りに行ったが、夜になったので一杯機嫌になり歌を唄って「ウツ野」の辻まで来たところ、辻堂の辺から真裸の小坊主が飛び出て来た。
「おんちやん角力取ろう」
と云う、友右衛門はこれはてっきり『しばてん』に違いないと思って、
「俺は魚屋じゃ、角力取ったことはないぞ、角力取るのは角力取りじゃ、俺はいや」
と断ったが中々きかない。
遂に褌一ツになって角力を取った。
しばてんは角力が強いと聞いていたが取ってみると子供同様マタイ(弱い)のである。
数百番も取ったが、 しばてんはいくら投げられても「参った」と言わない。
もう余程夜も更け一番鶏の鳴く頃、
「こりや!しばてん!俺りや腹がへった、うちへいんで(帰って)飯を食って来る。それからにせんか」
「うむ、わしもペコペコになった。川へいって何か食ってくる、その代り嘘を言うたら承知せんぜよ」
二人は暁方別れたが自宅へ帰えると女房は仰天した。
髪はさんばらになり、身体のあちこちは血だらけの有様である。
「早よう飯をこしらえ!今からしばてんと角力を取りにいかんならん」
と言って、手に唾をつけて四股を踏む格好をする。
近所の人々や漁師らが二十人ばかり集まり、しばてんと角力をとっても勝つ見込がないのでやめよと云ったが承知しない。
親族らもこの話を聞いて駈けつけ、しばてんとの約束をやめてくれと頼み監視の目をゆるめないので友右衛門は行きたいと思ったが一歩も外へ出ることが出来なかった。
その代り妻の亀尾が近郷の華客回りをした。
亀尾は或る百姓家で魚と卵を交換して帰ったが、その卵は三百五十個あまりあった。
翌朝見ると全部の卵に針のような小さな穴があき、そこから中味を吸い取ってあった。
友右衛門がしばてんとの約束を違えたので、しばてんの悪戯だと判った。
(土佐奇談実話集より・昭和三十二年)
お相撲大好きしばてん君。
やっぱ、一度会ってみたくなりました♪
にしても、思うに・・・
妻の亀尾さん。。。
卵350個持って帰ってきたって・・・
かなりの怪力