出かけた帰りに、遊歩道を歩きながら、紫陽花やアガパンサスなどを見ていました。
そのまま公園の中を通り、ふと見上げると。

大きな木。

昔から見ている木です。でも、今日はまじまじと見て、感動したのです。

とても大きくて、太い幹。枝もしっかりしていて、立派です。
ツルツルしているように見える、綺麗な幹に、自然と声が出ていました。

「精霊が住んでいそう」

ルベリウス様みたいな?
ルベリウス様は白いけど、そうね、この木に住んでいそうな精霊は……緑、かしら。

そんなことを思ったとき、枝に座る、髪の長いひとを見たような気になりました。

この木の精霊かしら?
それとも、空想?

ファンタジーの世界は、いつでも近くにあるのですね。