「この物語には、妖精は出てくる?」

私の物語を読んだ、妖精のエグランティアが聞いてきました。

「妖精は出ないかな。精霊は出てくるけど」
「ルベリウス様のような?」

ちょっと違うかもしれないけれど、イメージは似ているかも……?

「アンリエットの書く物語は、実体験なの?」
「まさか。想像よ」

でも、私のまわりには、妖精や精霊がいます。最近では、他の星から来た青年も。

「ユーリックのお手伝いはできそう?」

突然彼の名前を出されて、ドキリとしました。

「お手伝い……どうかしら。私のほうが、力になってもらっているかも」

インスピレーションを与えてくれたことは、確かだと思います。

「リゼルはこのあと、どうなるの?」

エグランティアに聞かれて、嬉しくなりました。彼女に楽しんでもらうためにも、物語の続きを書きましょう。