私には、小さなお友達がいます。


レースのような羽を持つ、とても小さな、妖精の女の子です。


この冬に咲いた、薄いピンク色の薔薇から現れたところを、偶然に見かけたのです。

それは一瞬のことで、まばたきをしたあとには、消えていました。


その日の午後に、サンルームでお茶の時間を過ごしていると、彼女が現れました。


エグランティア。それが彼女の名前。


名前を教えてくれたので、もうお友達です。

私はミニチュアの陶器のティーセットに、紅茶を入れて、マドレーヌやクッキーなどを小さく切り分けて、一緒にお茶の時間を楽しみました。



それから、エグランティアはよく遊びにきてくれるようになり、私に色々な楽しいことを教えてくれるようになったのです。